みなさんこんにちは。交通系インフラ企業接客部門担当 笹 イワシです。


KATOから789系1000番台が発売になりましたね。


ワタクシ、北海道の文化には(偏ってますが)精通しているのですが、車両についてはあまり詳しくなくて……789系は実際に見たことも乗ったこともありません。


実車を見たことがありませんが、モデラー目線で精一杯レビューいたします!!


※マイクロエース製の789系1000番台は所有しておりませんので、比較出来ずすみません。


※車両全体の形式写真につきましては、ホビーサーチ様のページがおすすめです。

私は製品の出来を確認する際に、いつも利用させていただいております。合わせてご利用下さい。

一度も購入したことが無いのはナイショです🤫


▪️注目の前頭部




「鉄道模型は顔が命」とは良く言ったものです。個人的には前頭部の造形は完璧なんじゃないかと思います。あくまで写真でしか見たことないイワシの感想ではありますが😅


模型的観点から見ますと、金型の継ぎ目や窓パーツとボディーの間の隙間など全く見られません。


ライトユニットは最近の製品らしく、頭上にもライトがあるにも関わらず、運転台は完全シースルー仕様となっています。


近年のKATO製品らしく、ヘッドライトカバーもキチンと再現されています。これが有ると無いとで印象が大きく変わりますので、嬉しいポイントです。





▪️ヘッドライトの点灯具合





特筆すべきはライトの光り方です。


ヘッドライトは合計6灯ありますが、実車の印象通りに主灯が一段明るく、頭上ライトも綺麗に点灯します。


そして個人的に大変良いと思っているのが、ヘッドマークの明るさです。


某M社のライトは、ヘッドマークや行先方向幕がヘッドライトより明るく光ってしまって「なんだかなー」となることがよくあるのですが、本製品はそのようなことは無く、LED幕らしい明るさで点灯してくれます。


ここまでは良い点ばかり上げましたが、欠点を少々。


実車は頭上ライトを消灯して走行することがあるようですが、残念ながら本製品に消灯スイッチは付いておりません。まあ個人的には特に問題には感じでおりませんが😆





▪️テールライトの点灯具合





テールライトは運転台の中にあるのですね。


形状的に不自然なことも無く、スッキリしていてとてもカッコいいです。


が!!


ちょっと下の動画をご覧下さい。






テールライト点灯時に、ヘッドライトが僅かにチラつくんですよね。


あれ?他の製品ももしかしたら同様の現象起きてるのかな?と思い、手持ちの787系アラウンドザ九州を確認したのですが……同様の現象、確認出来ました‼️


ただ、ライトの形状的に789系の方が目立つので、気になってしまったのかもしれません😅





▪️ヘッドマークの造形について





本製品はNゲージプラ完成品にしては珍しく、透明プラパーツの奥に交換式ヘッドマークパーツが仕込まれています。


そのためヘッドマークの絵柄がかなり奥まって見えるのが少々残念なところです。いや、そこまで気になるポイントでも無いのですが、全体の出来が良いだけに気になってしまいました。





▪️碍子は特筆すべきポイント!!






屋上の碍子はですねえ、何と別パーツで白くなっているんですよ!!


KATOの電気機関車では碍子別パーツの表現は定番になりつつありますが、電車でこれをやったのは多分初めて?すみません確認出来てませんが、TOMIXは未だ機関車でも碍子、導線一体パーツでの表現なので、かなり画期的だと思います。


ただし、碍子は別パーツになっているのは縦向きの碍子のみで、横向きの碍子は銀色の一体パーツなのでご了承下さい。


▽▽▽

【2020.5.1追記】
碍子の別パーツ化については、KATOでは2016年発売のレジェンドコレクション711系で既に採用されていたことを確認しました。(初採用かどうかは不明です。)

△△△





▪️カプラーと連結間隔





最近のKATOの新規製品は標準になりつつある、ボディーマウントのカプラーが装備されています。


連結間隔は画像の通りで幌同士が密着する程ではありませんが、R243のS字カーブも問題無く通過できたので、見た目と機能性の最適解だと思います。




▪️車端部の床下機器





車端部の床下は、裏から見るとこんな感じです。


見ての通りペラペラなんですよね(笑)







実車がどうなっているのが分からないのでアレですが、レールの上で並べるとこんな感じです。個人的には本製品で一番気になる点ですね。




▪️重心の高さ





近年KATOの標準仕様であるサスペンション機構が搭載されています。サスペンション機構は構造上腰高気味になり易いのですが、本製品はご覧の通り低重心感をしっかり再現しています。


空気バネと車体の隙間の狭さは感涙ものです😭




▪️レタリングや帯印刷、塗装など






帯の印刷には滲みや擦れは一切みられません。







レタリングも大変鮮明で、私のポンコツiPhone6sで限界ズームアップをしても、一切の破綻が無いことが分かると思います。


塗装も光沢感のある大変美しい仕上がりです。


ただ、実車のステンレスって本当にこんな感じなの?という違和感は多少ありますが、製品として美しいのは間違いありません。


あまりに表面が滑らかな故に、静電気で着いたホコリが他の製品に比べて付きやすく、目立ってしまうのが難点です。




▪️側面方向幕の表現





側面方向幕は透明パーツのはめ込みではなく、黒色印刷表現です。


しかし383系のように印刷のみの表現ではなく、キチンとモールドで一段凹んでいます。


LED時代の方向幕表現は、これで良いのでは?と個人的には思いました。




▪️余談


冒頭に、「北海道の文化に精通している」と大口を叩きましたが、何故そんなことを言ったかと申しますと、ワタクシ、HTBおにぎりあたためますかという番組が大好きでして、毎週欠かさず見ているだけでなく、録画を編集して何度も見返すくらいマニアなんです。


なので知らず知らずに北海道の文化が身体に染みてしまい、千葉在住なのに「へー、ヒロ福地さんって北海学園大学卒なんだー」みたいな大変偏った北海道マニアになってしまいました(笑)


そんな北海道マニアな割に北海道の車両に詳しくないのにも一応訳がありまして。


当レイアウト、雑食急行什器線のコンセプトは、

「いかに多くの車両が似合う景色をつくれるか」

としているのですが、北海道、本州、四国、九州の中で北海道だけはあまりに景色が特殊過ぎて、共有出来ないと判断し北海道は諦めていたのでした。


しかし今回789系1000番台が発売されるに当たり、フル編成でも5両編成という手軽さ、そして何より実際ジオラマの景色が仕上がってきたところで、「意外と似合うんじゃね?」と思ったため購入に踏み切りました。


実際走らせてみたところ、やっぱりカッコ良かったです☺️


今後北海道には自生していない竹の表現をする予定なので、そうなると違和感が出てしまうかもしれませんが……まあその時はその時ということで。










私は鉄道模型ジオラマの楽しみをもっと多くの方に知ってもらいたいと思っています。このブログを初めてご覧の方は、ジオラマ作りに必要な、たった一つのこととはも是非ご覧下さい。


他、動画の撮影舞台となっているジオラマの詳細製作記事もありますので、一読頂けると嬉しいです。


今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。