ご無沙汰しております。 


今回はマイクロエースのEF65をナックルカプラー化する方法をご紹介いたします。


参考にされる場合には、破損や部品の紛失に十分ご注意の上で、ご自身の責任の元に作業を行っていただくようお願いいたします。




▪️今回の材料


○マイクロエース EF65-1065(A1778)

○グリーンマックス ナックルカプラー 中・黒(8053)

○真鍮線 直径0.5㎜


同じマイクロエースのEF65-1000でも製造時期によって構造が違う可能性がありますので、A1778以外の改造を行う場合には十分ご注意下さい。



▪️工作内容



まず分解してスカート単体にします。


赤丸が付いているところがカプラーが入っていた穴になります。




裏から見たところです。


カプラーが入っていた穴は表面より裏面の方がすり鉢状に左右幅が狭くなっています。


このままだとカプラーの首振り幅が足りず脱線してしまうので、少し削ります。


穴の幅が裏面も表面と同じサイズになるよう、穴の左右をヤスリで丁寧に広げていきます。


表面は元のサイズのままで大丈夫です。


上下も製品のままで大丈夫です。




次にナックルカプラーを加工していきます。


今回はグリーンマックス製を使います。


普通にKATO製を使わなかったのは、カプラーのネックが一番細かったからです。


KATO製を使う場合には、先程のスカート加工の際に穴をもっと広げないと、カプラーが十分に首を振ることが出来ません。




まずはカプラーの根本の出っ張りを全てニッパーで切り落とします。




根本にピンバイスを使って0.5㎜の穴を開けます。


正確な位置を私も把握しておらず申し訳ないのですが、画像を参考に開けて頂けたらと思います。


穴あけの際、以下の2点にご注意下さい。

①カプラーの中心線からズレない

→左右に偏ると、片側だけ首振り角度が浅くなってしまいます。

②穴は斜めにならぬよう、垂直に開ける

→斜めに開けてしまうとカプラーが垂平にならず、垂れ下がったり競り上がったりしてしまいます。




カプラーを固定するために真鍮線を通します。


そのためにスカートにも0.5㎜の穴を開けてます。


位置は画像を参考に開けて下さい。


左右位置はど真ん中、画像上の上下位置はスカートの根本ギリギリの位置となります。


穴はカプラーの下側だけでなく、カプラーの上に当たる部分まで貫通して開けておきます。


この穴もしっかり垂直に開けないと、カプラーがは変な方向を向いてしまうので、慎重に開けていきます。




カプラーとスカートを組み立てます。


画像はスカートを裏から見たところです。


カプラーをスカートの穴に通し、下から0.5㎜の真鍮線を差し込みます。


私の場合は接着しなくても固定することが出来たので、そのままにしています。


組み立て後何度か調整のために分解をしているので、接着しなくても真鍮線が抜け落ちない場合は接着しない方が良いと思います。




元通りに組み立てます。


高さを確認すると、何の調整もしていませんが幸運なことに完全に合致しています🙌


連結相手はTOMIXのコキ5500にKATOのナックルカプラーを取り付けたものです。



▪️走行試験結果と宿題


走行条件はR243のS字カーブ(間に62㎜のストレートレールを挟んでいます)で、勾配は無しです。


ボギー車(TOMIXコキ5500)=走行可能

2軸貨車(TOMIXカ3000)=走行可能

※どちらもKATOナックルカプラーを装備


車種に関係なくカトーカプラー装備車とは連結出来ませんでした。


見た目や昨日は大幅に改善されて満足しているのですが、今のところカプラーの向きを正面に向ける機構を組み込めておりません。


そのため連結していない方の連結機が横を向かないよう手で直す必要があるのが唯一の難点でしょうか。追々良いアイディアが思い付けば、追加で改造していこうかと思っております。



▪️おわりに


引越しからもうすぐ8ヶ月になろうとしておりますが、 最近ようやく作業環境も少し落ち着き、メンテナンス作業は不自由なく出来るようになってきました。


 そこで長年放ったらかしになっていた、動かなくなってしまった古いマイクロエース製機関車をシコシコメンテナンスをしております。 


 メンテナンスにより動くようになったため、順次カプラー交換を行なっている次第です。


今回のEF65-1065も逆エンドはTNカプラー化しておりますので、そちらの交換記事も後日アップできればと思います。


この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。