今回はいよいよ本セクションのメインである、岩肌の着色を行なっていきます。



この岩自体を設置したのはいつだろうかと振り返ってみたのですが、9月28日の記事で造形作りが完了しているようです。



そこから着色に至るまで、半年もかかってしまいました(汗)




▪️着色の工程をはじめから





半年前の、プレーンな状態です。







岩の凹みに溜まった砂や土を表現するために、リアルサンドとマットメディウムを1:1で混ぜ合わせたものを、砂が溜まりそうな場所に塗りました。



固まってから、岩肌全体を約30倍に薄めた墨汁で黒く染めていきます。



完成後に陰になる部分なので、しっかり黒くします。



画像を見てお分かりの通り、私はリアルサンドとマットメディウムを塗る前に墨汁を塗ってしまいました。



順番を間違えてしまったので、墨汁→リアルサンド→墨汁と、二度手間になってしまいました。




▪️濃い(暗い)色から順に着色する





光が届き難い奥まった所に暗い色を着けるため、暗い色から塗っていきます。


今回ご紹介する色は一例であり、イメージする岩肌の色に合わせてアレンジしていただけたらと思います。


一色目は『焦茶』を塗りました。








土の地面を着色した時と同様に絵具の濃度は【普通】で、しっかりと色を着けていきます。








各工程、前の色がしっかり乾燥してから次の色に進みます。



二色目は狐色を塗りました。







この工程ではアクセスのための着色なので、適当にムラが出来るよう部分的に塗りました。


この時の絵具の濃度も【普通】です。








三色目は『白』に『香色』を混ぜたものを塗ります。白:香色=3:1くらいですかね。







ここからはドライブラシで着色していくので、絵具の濃さは【濃い目】です。



ドライブラシについては、こちらをご参照下さい。



余程絵具が濃すぎない限り、製品のままの濃さで良いと思います。



奥まった部分の陰を表現するために先に暗い色を塗っているので、ドライブラシは奥まった所まで色が回らないよう着色していきます。



この工程が終わると、一気に岩っぽくなってきます。








最後は『白』に『鉛色』を僅かに混ぜたものをドライブラシしていきます。



比率は白:鉛色=10:1くらいですかね。超明るいグレーでハイライトを際立たせるイメージです。








一つ前の工程と画像ではほぼ見分けが付きませんが、色味が茶系からグレー系に変化しています。



この工程もここまでの着色を活かすべく、軽めに行っていきます。








最後に苔表現のために『オリーブグリーン』を塗ります。



オリーブグリーンは【薄目】に溶き、細い筆でぼかしながら塗っていきます。








岩の下部や、湿気が溜まりそうな場所に塗っていきます。



岩肌の周囲には草を生やすので、岩肌に草が掛かるであろう外周にも塗っていきます。




▪️完成と、今後の予定





以上で岩肌の着色は完了です。



特別な技術を使うことなく比較的簡単な工程を経ることで、結構良い感じに仕上がったと思いますがいかがでしょうか?



右上の方にチョロっと生えている草は、こちらで紹介したマーティンウエルバーグのアイテムです。詳細レビューは今しばらくお待ち下さい(汗)



今後は草や木の追加、そして落石ネットの設置と進んで行きますが、まだ未解決の問題などもあるのでしばらく時間が掛かりそうです。




今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!!