前回の内容を踏まえて地面を着色していきます。





▪️ベースカラーの『焦茶』を塗る





まずは『焦茶』を全体に塗ります。








(塗り立てでちょっとウエットな状態です。乾くと艶消しになります)



焦茶は地面のベースとなる色なので、いわゆる普通の濃さ(絵具:水が1:1目安)でしっかり色を付けていきます。



焦茶は「表面に露出していない土」の表現です。


偶然ですが、先に塗った墨汁が適度に溶け出し、絶妙にアクセントを付けてくれています。



木や草の下は、この状態で完成です。




▪️2色目、3色目はドライブラシ


ここからは『ドライブラシ』という技法を使って着色していきます。



▽▽▽

【ドライブラシとは】


毛足の短めの筆に、濃い目の絵具や塗料を僅かに含ませて、色を刷り込んでいく技法です。



普通の筆塗装と違い、少しずつ塗料が乗っていくことや、出っ張った部分や角に塗料が付きやすいため、凹凸を際立たせるのに有効な技法です。



いずれ詳細を記事にしたいと思います。

△△△







こちらはクレオスから発売されている、ドライブラシ用の筆です。







全体がこんな感じで丸い毛束になっているため、通常の筆より毛先の数が多くなっています。


そのため広い範囲のドライブラシにとても有効なので、ジオラマ作りには大変重宝します。




▪️2色目の狐色を塗る






狐色をドライブラシした状態です。


こんな感じで出っ張った部分には色が付きますが、凹んだ部分はベースの焦茶が残ります。




写真で見るとまあまあですが、肉眼で見ると堪らなくチープな色合いになってしまい焦りました。





▪️3色目の香色を塗る





引き続き、香色をドライブラシしていきます。







2色目の狐色が透けるようにドライブラシします。


すると土が乾燥して白っぽくなった状態を再現出来たと思います。








同じ容量で木々の谷間からチラ見させる場所に、ドライブラシを施していきます。



この時点で完成図がハッキリ見えている場合にはピンポイントで仕込んで行けばよいですが、私のような経験の浅い者ではそこまで先をイメージできません。


そのため私はかなり多めにチラ見スポットを用意しました。


実際にチラ見したのは1/3程度でしょうか(笑)





▪️アクセントを付けるためにもう一色






ここまで土色のグラデーションをしていったので、ちょっと石っぽい部分を作るために鉛色と白を混ぜたものもドライブラシを掛けていきます。



こちらも乾燥した感じを出したかったので、白の絵具に僅かに鉛色を混ぜるイメージです。








トンネルの両脇を石っぽい質感にしてみたのですが、結果的に全部草で隠れてしまいました(笑)




▪️完成するとこんな感じ






矢印のところに「チラッ」と








大きめの露出部。




この先にもまだ工程はあるのですが、それは草木を植えた後に行います。




今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!!