岩肌にウェザリングを施すで不本意な状態で一度フィニッシュした岩肌の表現。




現在制作中のコンクリート擁壁を眺めていて、

「これを焦げむした感じにするにはどうしたら良いものか……」

と考えていたところ、アイディアが降ってまいりました!!






▪️そのアイディアとは?





はい、グレインペイントです。



割とポピュラーな材料ですよね。



このブログを始めてから自分の“癖”に気付いたのですが、どうも自分は新しい表現方法の開発に興味が行き過ぎてしまい、ポピュラーな技法を忘れてしまうことが多いようです。





▪️グレインペイントとは?


簡単に言うと、テクスチャーペイントの草分け的存在と言いましょうか、塗るだけで質感を得られる水性アクリル絵の具です。



ターナー色彩から発売されているグレインペイント。リンクを貼って説明を終わらせようと思ったのですが……公式ページをいくら探しても、グレインペイントを見つけることが出来ませんでした。



アクアシリーズというのはヒットするのですが……既に製造中止になっているのか??



アマゾンで在庫を探しても、軒並み「現在お取り扱いしておりません」ばかり……。本当に製造中止になってるっぽいガーン



再現性の無い記事になりそうな予感ですが、グレインペイントのレビュー記事を見つけましたので、参考にして下さい。



【2020.2.16追記】

グレインペイントは2018年に廃番となっておりました。

在庫は探せばあるようなので、気になる方は見つけたら買っておいた方が良いかもしれません。




▪️いざ、実践!!





加工前の状態です。



やっぱり何度見てもイマイチだ。。。








まずはグレインペイントの『深緑』を使い、湿った苔を表現していきます。








ドライブラシの要領で、丁寧に塗っていきます。






一晩置いてしっかり乾燥させた後、今度は乾燥した苔を表現するために『緑茶』を使います。








施工が完了した状態です。



遠目に見れば、良き雰囲気なのですが……








アップで見ると、何だかチープな気が……



このグレインペイントの特性として、どうやら粒子をたっぷり付けたほうが、良い質感が得られるようです。



なのでドライブラシの要領で塗ったが故に粒子があまり付かず、チープな表情になってしまった模様です。








そこで改めて凹部には『深緑』を、凸部には『緑茶』を、もっさりする程厚塗りしました。



塗った瞬間は全然カッコよく無いのですが、乾燥すると良い感じになってくれます。








アップでもこの通り。苔むした岩肌をイメージ通り再現することが出来ました!!




今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!!