前々回の続きです。



型枠に流し込んだ生コンが固まったことを確認したら、型枠を慎重に壊して擁壁を取り出します。



はい、壊さないと取り出せないので、型枠は半使い捨てです。



それぞれのパーツは再利用が可能なので、完全なる使い捨てではありませんが、量産にはあまり向かない工法です。



もし同じものを大量に作るのであれば、シリコンゴムで型枠を作った方が良さそうです。




▪️型枠から取り出す





まあまあ上手くいったと思います。




気泡や予め撒いていたクラフトサンドのお陰で出来た“欠け”も良い感じです。

 

質感もザラザラ感がコンクリート感を良く表現してくれています。








型枠に作った溝は……








こんな感じで出っ張りとなって現れてくれました。



思っていたより良い感じです。(自画自賛)




▪️出来上がった擁壁を破壊!?




うっかり落としてしまった……訳ではございません!わざと割りました。




せっかくプラスターで作ったので、テクスチャーペイントでは表現が難しいヒビ割れを表現したかったんですよね。







という訳で、木工用ボンドで接着しました。



ややオーバースケールですかね。。。

多分こんなヒビを放置していたら、擁壁が崩壊すると思いますが、そこはデフォルメということで!!



ウエザリング後に、割れ目から草を生やす予定です。





▪️排水口作り






この工程を完全に忘れておりました。




ネットで調べたところ、擁壁に空いている雨水を抜くための穴は、直径が75㎜ということなので、0.5ミリの穴を開けることにしました。








実物で2m間隔となるように開けたかったので、14㎜間隔で開けることにしました。



これを2列、千鳥配置になるようにケガキました。



高さは一列目が下辺から6㎜、二列目が一列目から18㎜に設定しました。


そうです、マステの幅に合わせて設定しました(笑)








穴開けは表面から行いました。







(当初画像内の文言が「表から穴開け」となっておりました。正しくは「裏から穴開け」で、この穴だけ特に周囲が欠けております)




当初裏から開けようと思ったのですが、穴の周りが欠けてしまったので作戦を変更しました。



それでも脆い素材なので多少欠けてしまいましたが、今回は老朽化した擁壁を想定しているので許容でしょうかね。



真新しい擁壁を再現する場合には、改善が必要かもしれません。



また、ケガキで使った赤ペンのインクが、擁壁側に移ってしまいました。今後は移っても目立たない黒ペンや、そもそも映らないシャーペンなどでケガいた方が良さそうですね。




▪️まとめ





0.5㎜の穴など存在感ゼロかな?と思っていましたが、結構目立ちますね。この後雨垂れなども表現していけば、更に存在感は増していきそうです。




今は出来立てほやほやな感じですが、ウエザリングを施せばいい感じになるでしょう(予定)




後編の内容はウエザリングとなりますが、周りの地面をある程度作ってから行う予定なので、続きは暫く後になりそうです。




なお、擁壁の上に乗っている落石防止フェンスは、ボシさんのものを参考に作っています。




良い感じなのですが、別のアイディアも思い付いてしまったので、そちらの方も後日試してみる予定です。



今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!!



※2020.2.7追記


風雨に浸食された風合いを出す定番工作として、ワイヤーブラシを掛けるというド定番工法を失念しておりましたので、施工してみました。






伝わりますでしょうか?



色味は前と全く変わりませんが、劣化したふうあが出せたかと思います。