12月13日、種村エイ子先生(鹿児島・図書館学・「子どもの本かごしま」代表)が、FBにこんな書き込みをしてくれた。

「昨日の南日本新聞に“リーディングバディ”の投稿があった。

 “リーディングバディ”は、鹿児島県図書館大会にいらした岩辺泰吏先生が紹介してくださった読書活動です。岩辺先生が勤務された小学校では、月1回、1年生と6年生がバディ(ともだち・なかま)になり、学校内のどこでも好きな場所で、6年生が1年生に本を読み聞かせし、最後の月は、1年生がお礼の意味で、6年生に読み聞かせしていたそうです。

 あの講演の後、鹿児島では、全学年で取り組み学校が増えたようです。

 あれから、かなりの年月が経っていますが、いまだに続けている学校があるようです。

 なんだかうれしいです。」

れは、娘のみどりが大学院時代に、アメリカ・カリフォルニア大学に留学している時に、課題として半年間観察した小学校(オルタナティブスクール)で行われていたものだ。帰国して、これはすばらしい活動だと教えてくれたものだ。欧米では広く行われているようだ。葛飾区立飯塚小学校で6年生を担任しているときに、1年生と組んで行った。当時の『教育技術6年生』に紹介された。全校活動としても取り組んだが、そうすると、なかなか人数調整など煩雑な問題も出て、かえって長続きしなかった。

当時の校長先生のバックアップもあって、朝の読書の時間に、先生方がそれぞれおすすめの本をもって迎える「お話の部屋」なども試みた。本の題名だけを子どもに示し、教室はまったくばらばらにしてどの先生が迎えるかわからないようにしたのも工夫のひとつだった。

 今、先生方がとても忙しくなって、本の準備なども負担に感じてしまうようになった。とても残念だ。

12月10日(月)、藤沢市の湘南学園幼稚園で明学大の学生による「おはなしポップコーン」の読み聞かせをやらせてもらった。この幼稚園はお母さん方の読み聞かせもおこなわれているので、聴く姿勢が育っている。3人の学生が活動した。

写真は、『つなひきライオン』(まど・、みちお作、北田卓司絵、ひさかたチャイルド)。子どもたちがねずみ1000匹になり、読み手がライオンになって、つなひきの掛け声を交わす。鵠沼海岸の駅のベンチに早めに集まって練習してきたという。私はというと、行く先を全く間違えて開演にぎりぎりセーフ! 情けなや……。

 

 

善福寺公園の秋

毎朝の散歩が唯一の健康法。

近くの善福寺公園を一回りする。松本大学人間健康学部が開発した「インターバル速歩」で歩いている。3分間ほどゆっくり歩き、3分間ほどしっかり速足で歩く、これを繰り返す。腰痛があるから決して走らない。背筋を伸ばして。ほぼ1時間。5,000歩。

公園はすっかり秋色。「わたしの樹」と決めて、幹に手を添えて一回りする大銀杏もきれいに黄葉した。少し離れて見上げる。元気ですと。

 

 

アニマシオンクラブ12月例会

~本郷弦さん、こやま峰子さん・朗読とワークショップ

12月2日(土)午後、読書のアニマシオン研究会(アニマシオンクラブ)は、こやま峰子さん、本郷弦さんによる朗読劇とワークショップ例会を持ちました。

朗読劇は、こやま峰子さん訳によるフランスの絵本『あいたかったよ』(エルズビエタ作、朔北社)を俳優本郷弦さんが坂本龍一の音楽をバックに、若干の脚色を加えた朗読劇を行いました。深く感動しました。こやま峰子さんからは、この本の作者エルズビエタについて歴史的な背景が語られました。作品に注ぐ情熱を感じました。

 本郷さんの提案で、参加者(約40名)が、名前、住まい、一番楽しいこと、笑ったこと、怒ったことについて話しましたが、こうして顔を見合わせて話を聴き合えることの喜びを共有できました。それから小さなワークショップを行い、次の機会を約束して散会となりました。会場はコロナ前には集っていた明治学院大学白金校舎2号館でした。秋の気配濃く懐かしいキャンパスでした。

『ソンジュの見た星 路上で生きぬいた少年』

リ・ソンジュ&スーザン・マクレランド

野沢佳織・訳、徳間書店2019.5 杉並図書館

 

 友人の勧めで手にして、息を詰めるようにして読んだ。北朝鮮の1990年代後半から2010年代半ばまでの現実である。

「ぼく」=ソンジュは、平壌に暮らす。軍人の父と教師の母との3人家族。それが、なんらかのきっかけで父が失脚。北部の小さな町に追いやられる。その頃、北朝鮮を食糧危機が襲い、父は中国に食糧を得ようと渡って失踪する。母も半年後には叔母の元に食糧を求めに出て失踪し、ソンジュは孤児となる。10代前半の数年間の厳しい路上生活が克明に綴られている。彼らは同じ境遇の孤児たちで「兄弟」を組んで支え合う。それはすさまじい飢餓線上の生活である。私達が何かの国家行事のたびに見せつけられる平壌の光景、そしてそこに住む人々が「特別な人々」であることが分かる。全校生徒が教師に引率されて「公開処刑」を「見学」させられる光景に震える。

そして、探し回っていた祖父母に救われる。それから、韓国に逃れていた父のもとへ秘かなルートで渡っていく。父との再会を果たした時のお父さんに告げる言葉がこの物語のすべてを伝えている。

「家って、場所じゃなくて、人なんだ。浮浪児になってそれがわかった。父さんも、ぼくの家のひとつだよ。」と。

リ・ソンジュの体験に基づくノン・フィクションだ。これは北朝鮮の現実であるが、今、世界はこのような境遇に追いやられている子どもたちがあふれている。ぜひ読んでいただきたい本だ。

 そうそう、読みながら、宮澤賢治『グスコーブドリの伝記』を思い起こした。

吉祥寺で「冬のはじまり市」祭りが開かれた!

吉祥寺中道通りは個性的な店舗が並んでいて人であふれている。少し進むと、西公園がある。大きな樹が目印だ。その少し手前にこだわりを本を並べた小さな書店が集まっている。

 その一つが、絵本の「緑のゆび」。1冊1冊が選びぬかれている。

「冬のはじまり市」では、「緑のゆび」の提供で、紙芝居が上演された。青空を鰯雲が走り、あたたかなすてきな時間だった。平日なら人通りも少ないので、おすすめの道です。

 私は『もりの おきゃくさま 「三びきのくま」のさかさまのおはなし』(ブリントン・タークル作、こぐま社 2013.11)を買った。人間の家に子熊が入りこんで……という設定。文字のない絵本だから、いっそう楽しみ。

 

アニマシオン研究会12月特別例会

 12月2日(土)14:00~16:30

 詩の朗読と演劇ワークショップ

 講師:本郷 玄さん

  (俳優、無名塾、舞台俳優として活躍されています)

   こやま峰子さん

 (詩人、作家)

 参加費:1,000円

 会場:明治学院大学白金校舎2号館2201教室

 *ワークショップになりますので、動きやすい服装でご参加ください。

 主催:読書のアニマシオン研究会(アニマシオンクラブ)

 

 

11月20日(月)

 6階の我が家から見るダイヤモンド富士です。

徳島でアニマシオン

徳島市立図書館で5日(日)市民講座、7日(火)司書講座をしてきた。内容は佐世保の講座を、調整しつつほぼ繰り返したもの。「とっても楽しかった!」と言ってもらえたことが、やはり一番のご褒美だった。司書講座は30分増加してもらって、2時間として行った。

副館長のHさんが長くアニマシオンを基盤とする活動を続けてきて、アニマイオンに対する理解、関心が根付いてきていることに支えられた講座だった。「学ぼう」「やってみたい」という意欲が感じられ、やりがいを感じた。

6日(月)のは雨だったが、上山町の「ほんのひろば」活動を、リーダーのKさんに案内していただいた。廃校の校舎の一部(校長室、職員室などが懐かしい感じのまま、「ほんのひろば」=居場所、交流の広場として改修されていた。上山町は移住者を迎え入れている地域としてテレビなどでも取り上げられている。その移住者住宅と脇に、こじんまりとした木造のログハウス風の交流センター「コモンハウス」が建てられていた。月曜が振り替え休日で、子どもたちが集まっていた。大きい男の子たちはゲームをやりあっていたが、ワイワイとおしゃべりしながら過ごしていた。女の子はそれぞれに本を囲んでおしゃべりしていた。その一角に一人で過ごせる「隠れ家」コーナーが設けられているのが、すてきな配慮だと思った(写真)。フィンランドに行った時も、小さなコミュニティセンター(たまり場)を各地に設けて、雪に閉ざされている長い冬に孤独から鬱に陥らないように、パソコン持ち寄りでもいいから人と交流する時間を過ごそうと努力していると、図書館関係者から聴いた。

アニマシオンは、人と文化、人と人、人と世界を結んでいく「たのしいひととき」を創る活動だ。このかわいいコモンハウスの「管理・運営」の担当者二人は司書の若い女性が配置されていた。それもすてきな配慮だと思った。

写真は帰りの飛行機から見た富士です。

先月29,30日、佐世保市立図書館でアニマシオン講座をしてきました。市民講座には小学3年生の女子2人が参加してくれて、積極的で雰囲気を盛り上げてくれました。アニマシオンの目的の一つは「良き読み手」を育てることですが、まさに「自立した、主体的な読み手」でした。この子たちが「楽しかった!」と2時間を最後まで参加してくれたのが、一番のご褒美でした。

写真は岸田今日子文、佐野洋子絵『ちょっとまって』のアニマシオンです。今回、開発中の「国語辞典は愉快な友だち」アニマシオン委は司書さんはじめ参加者がものすごく盛り上がった参加してくれて、「よし、使えるぞ!」という自信を得ました。

佐世保は晴れて美しい海、美しい空でした。主催の皆さん、お世話になりました。