今日、私が職場の部下(でも先輩)から言われた言葉です。
私が働いている支社には、
取引先の会社から出向してきている社員が4人います。
その出向してきている社員達と私は、
支社をあげて行う、
年度末の大きなイベントを一緒に手がけることになっていて、
私が責任者となっているものの、
昨年の4月に転勤してきて、初めてのことで勝手が分からない私は、
昨年行ったイベントの段取りなどを、
色々質問していました。
4人のうち2人は私と同じく1年ほどしか勤務経験がなく、
イベントの知識もあまり無かったため、
残りの2人の経験が頼りだったのですが、
2人の出向社員の間で上下関係が出来上がっているのか、
一番勤務経験の長い出向社員しか私の質問に答えてくれず、
しかも私の質問に対する答えが、
「分からない、覚えてない」
「決めてくれたら、言われた通りにするから」
などと言う、全く役に立たないものだったため、
私は自分1人で頑張らなければいけないプレッシャーに、
かなり大きな不安を抱えていました。
それでも何とか形を作りあげてホッとしていたのですが、
昨日の昼に突然、その出向社員から、
「いつも支社にチラシの印刷をお願いしてたんだ〜」
などと言われて、私は目を剥いて驚いてしまいました。
そんな話、何度もイベントのミーティングを行っていたのに、
聞いたこともなかったからです。
イベントまでは、あと残り19日という日の発言でした。
出向社員達が所属している会社の事業に関わるものだったので、
チラシの原稿は出向社員が所属する会社が作成するため、
私の勤める会社がチラシを印刷するなどとは思っておらず、
2月末にイベントで配布するチラシの原稿を資料としてもらった時も、
一切そんな話はされませんでした。
それでも、その時は、
いつもこちらでチラシを印刷しているのならしょうがないと、
グッと言葉を飲み込んで、
「じゃあ、明後日と明々後日は私は休みを取っていて、
そっちの希望日までに納品をしてもらうには、
明日には発注しなくちゃいけないから、
早く原稿を渡してくれる?」
と、その一番勤務経験の長い出向社員に言いました。
けれど。
昨日1日待っても、その出向社員は私のところに原稿を持って来ず、
今朝になって、
「あなたの支社がイベントの方針を決めてくれないとチラシの原稿が作れない」
と言ってきたのです。
私は本当に心から頭にきました。
私はこのイベントを成功させるために、
2月の初旬から関係部署と調整を進めてきました。
この出向社員達とも、何回も話し合ったのです。
2月の末にはチラシの原稿の案ももらっているのです。
それなのに。
「何で今頃そんなこと言ってくるの?
原稿だって2月に出してもらったじゃない!!」
私は怒りをあらわにその出向社員に言いました。
「あれは出してって言われたから出した、昨年のものだから」
その言葉が、私の怒りに拍車をかけました。
「昨年と大きく方針が変わったから、その内容を確認するために出してって言ったじゃない!
うちの支社の方針は伝えてるよね?
うちの支社がイベントでのおススメ商品を決めてお客様に提案するんじゃなくて、
イベントに参加するお客様に複数の商品を提示して、
好きな商品を決めてもらう方針だって!!」
私がこのように怒ったのには、
それまでのいい加減な出向社員の態度も要因になっていました。
この一番勤務経験の長い出向社員は、
事もあろうにイベントの調整でヘトヘトになっている私に対して、
「私も昔は頑張ってたけど、
一生懸命やっても意見なんか聞いてもらえないから、
適当でいいやって思って働いてる。
係長(私のこと)も、そんなに一生懸命やっても報われないから、
もっと手を抜いてやったらいいのに」
と言ってきた人間でした。
一番イベントを理解している人間が、そんな態度だから、
私はこんなに働かなければいけなくなってるんだと伝えて、
(この時も私はかなり怒り気味に伝えました)
「分かった、ごめん。ちゃんとやる」
と、この経験年数の一番長い出向社員が私に向かって言ったのは、
ほんの2日前のことでした。
こんな流れから出た、
私が出向社員を叱責する言葉を聞いた、
先輩部下の言葉が、
今日のブログタイトルの言葉でした。
私がその言葉を聞いて、まず一番に思ったのは、
「何にも知らないくせに」
という怒りの感情でした。
そして、その怒りの感情と同時に湧き上がってきたのは、
「どうせ、この人に言っても理解してもらえない」
という、諦めの気持ちでした。
私の心はかなり不愉快に塞ぎましたが、
それでも、この現状を何とかしてみようと思ったのは、
ブログタイトルの言葉の後に続いた、
先輩部下の言葉があったからでした。
「私はあなたのことを尊敬しています。
もの凄く働いていて、私にはマネ出来ません。
だから、あんな態度をとったら損しますよ」
この言葉を聞いた瞬間は、
「自閉症スペクトラム症のグレーゾーンで、
人よりも強い責任感とこだわりを抱えていながら、
それでも出来るところまで我慢して働いてるんだから、
これが限界なんですよ!!」
と反射的に思ったのですが、
ここでも私はグッと堪えました。
「あなたは人に誤解されやすい損する性格」
私のことを最初苦手だと敬遠していた人が、
私のことをよく知った後に、
私に向かってこのように言うのは、
この人が初めてでは無かったからでした。
繰り返し言われる言葉には理由がある。
そのように考えた私は、
とりあえず感情的に返答しないように、
「損しているとは、よく言われます」
と答えてから、
「そんな相手が嫌がるような言葉を、
相手のためを思って言ってくれる人はなかなかいません。
ありがとうございます」
と、なけなしの自制心をフル稼働してお礼を伝え、
そして、いつもとらない行動を取ることにしました。
なぜ、そんなことをしようかと思ったかといえば、
私は決して損して生きたい訳ではないので、
自分の言動が人生で上手くいっていないのであれば、
上手くいくように改善する必要がある、と思ったからです。
これは、以前心理療法の講座で学んだ、
解決志向ブリーフセラピーで学んだ言葉を、
実践した行動でした。
その言葉とは、こういうものです。
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上手くいっていないことを上手くいかすためには、
上手くいかない行動と違うことをする。
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だから、いつもなら自分のことを理解してくれないと思う相手に対して、
心と口を閉ざしてしまうところ、
私は先輩部下に対して、こんな言葉を口にしました。
「では何で、私があんな言葉を言うに至ったか、
聞いてもらってもいいですか?」
少し長めの私の今まで至る経緯の話を、
先輩部下は最後まで聞いてくれました。
「あぁ、あの人そんなところがありますもんね」
その言葉が、先輩部下の本心だったのか、
私の気持ちをなだめようと思って言ったのか、
その真意は分かりません。
ただ、私は自分の意識の中で、
敢えていつもと違う捉え方に変換して、
受け取った言葉がありました。
「あなたの態度で事務所の空気が悪くなりました」
の言葉は、
いつもの私なら叱責と捉えて落ち込んでしまうけれど、
自分のためを思って言ってくれた言葉として。
「あぁ、あの人そんなところがありますもんね」
は、
いつもの私なら、適当な相槌だと捉えて、
やっぱり理解してもらえなかったと思うところを、
私の気持ちを理解してくれた言葉として。
真実はどうでもよくて、
私が相手の言葉を前向きに捉えることで、
自分が元気になることが何よりも大切でした。
ここまで長々と文章にして、更に読んでくださる方に訴えたら、
さらに気持ちは消化したように思います^ ^
ここまでお付き合いくださった皆さん、
私の気持ちが前向きになることにご協力下さり、
どうもありがとうございました(*^▽^*)