気づかなかった精神障害 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

私は今年に入ってから、
自分が子供の頃に虐待にあっていたことを、
ブログに書くようになりました。

それは、今まで、
自分の心を明るい方に向けるために、
明るいものばかりを見ようとしていたけど、
もう私は、
暗い方を向いても、
明るいものを見つけることが出来る自分に、
なれたように思ったからでした。

そして、自分の過去をブログに書く中で、
自分と同じように、
子供の頃に機能不全家族の中で育ったり、
虐待にあった人達のブログを読むようになったのですが、
その人達のハッシュタグやブログに書かれていた言葉で、
私は初めて【解離性障害】という言葉を知りました。

私は解離性障害がどんなものかは知りませんでしたが、
以前、自殺未遂を図った時に、
精神科のお医者さんから、
【離人症】という診断を受けていたので、
それに近いものなのかもしれないな、と思い、
ネットで調べたところ、
ウィキペディアの離人症の項目に、

DSM-5(「精神障害の診断と統計マニュアル第5版」)
では解離性障害に分類される。

と記載されているのを見て、
私は自分も解離性障害だったのだ、
ということを知りました。

私は昔から時々、
自分はここにいるけれど、
存在していないような、
そんな感覚に陥ることがあり、
その時によく感じていたのは、
自分を俯瞰する感覚で、
私は人と話している時にも自分のことを、

「あれ?今話しているこの人は誰だろう?」

と感じることが、
たびたびあったのです。

私のあの感覚が、解離性障害だったんだ、、、

と知った時、
私は少なからずショックを受けました。

自分の体から離れて、
自分を眺めるという感覚、
自分が自分と認識出来ないような感覚は、
誰でも普通に体験しているもので、
それが障害とみなされるような精神状態だと、
考えたこともなかったからです。

私は今、幸せに暮らすことが出来ているので、
このような"解離"を体験することは現在、ほぼありませんが、
私のように生活に支障をきたさない程度の軽い解離性障害の場合、
自分でも気づいていない人も、多いのではないか、と思います。

自分の中では当たり前になっている感覚は、
自分ではおかしいと気づけないものだから。

もし、以前の私と同じように、

今話している自分が自分と思えない感覚

を感じている人がいたら、
それは解離性障害ではないかと、疑ってみてください。

そして解離性障害だったとしたら、
適切な医療や心理的支援を受けてください。

病気になるまで頑張ってしまった人が、
自分1人の力で病を克服するのは、
とても困難です。

子供時代に虐待にあったり、機能不全家族の中で育った人は、
対人恐怖の傾向があったり、
人に頼ったりすることが苦手な人が多いと思うけれど、
どうか、自分を助けてくれる人は必ずいるのだと信じて、
人に頼ることを、自分に許してあげてください。

私は、自分の状態に合わせた適切な対処法が分からず、
散々と色々な遠回りをして、
自分を幸せにするのに、
30年以上の時間をかけてしまったけれど。

このブログを読んでくださっているあなたには、
そんな遠回りなどせずに、
1番適切な方法で、
幸せになって欲しいと願っています。