来月出産予定のムスメと2人で暮らしています。
昨日、ムスメは大切な友達の結婚式に出かけていたのですが、
もうすぐ出産予定の妊婦さんのため、
2次会には行かずに、家に帰ってきていました。
わたしは用事があって、ムスメより家に帰るのが遅く、
夜8時過ぎに家に帰り着いたのですが、
すでにムスメは、布団に入って寝ていました。
それでも、わたしの帰ってきた気配に気づいたムスメと、
ひと言ふた言は言葉をかわしたのですが、
ムスメは目も開かないくらい眠そうな状態だったので、
わたしは、それからすぐ、ムスメの睡眠の邪魔にならないように、
リビングの電気を消して、
自分の部屋にひきこもりました。
(ムスメは現在、いちばん快適に過ごせるリビングで寝ているのです)
妊娠で体調を崩して仕事を休職してしまっているため、
外に出る機会がほとんど無かったから、
疲れているのだろうな。
そんな風に思いながら、わたしは部屋で本を読んだりして過ごしていました。
そして、少し喉が渇いたので、
ムスメを起こさないように、
明かりをつけないまま、
リビングに、お水を飲みに行った時に。
寝ているとばかり思っていたムスメが、
突然、話しかけてきたのです。
「気持ちワルい、、、」
って。
明かりがついていなかったので、
様子が分からずに、わたしが慌ててムスメに駆け寄ると、
ムスメはさらにこう、言葉を追加してきました。
「結婚式で食べたフルコースがお腹の中に残ってて吐きそう」
って。
これで、赤ちゃんに関係する事では無いと分かって、
「なんだそんなことか」
なんて思って、わたしはホッとしたのですが、
その時の時刻はすでに午前0時過ぎ。
あんなに眠かったのに、具合が悪くて目が覚めてしまったムスメにとっては、
ただ事じゃないんだ、と思い直しました。
自分の価値観ではなく、相手の価値観で相手をみる。
それは、エリクソン催眠を習ってから、
わたしが相手を理解する時に、
心掛けていることでした。
だから、わたしは、ムスメの背中をさすりながら、
こう伝えてあげました。
「苦しかったら、吐いてきていいんだよ」
「吐いてきなさい」ではなくて、
「我慢しなさい」ではモチロンなくて、
それが、わたしがムスメの意思を尊重して使えた、
最善の言葉。
わたしのムスメは、普段から、
「もったいないから、食べ物は吐かない」
という信念を持っています。
だから、わたしがムスメのことを心配して、
「吐いてきなさい」
って言ったとしても、きっとムスメは反発すると思ったのです。
でも、苦しいのに「我慢しなさい」なんて言われたら、
たとえ、自分の信念にしたがって、自分でとっている行動だとしても、
きっと、もっと苦しくなってしまうハズ。
だから、わたしはムスメに対して【許可】のコトバを使いました。
ムスメが自分で自分に禁止している「吐く」という行為に対して、
「苦しかったら、吐いてもいいんだよ」
と、自分の中のタブーを、超えやすくするために。
そのコトバを聞いたムスメは、少し考えて、
やっぱり我慢する方を選んだけれど。
「いつでも、吐いていいんだからね」
という、わたしのコトバに、安堵してくれたようで、
それからすぐ、ムスメの寝息が聞こえてきました^^
良かった♡良かった♡
自分の中のタブーを、自分のココロだけで越えるのは難しいけれど。
それが、信頼している誰かの言葉だったなら、
人は受け入れて、新しい価値観を持つことも出来るから。
だから、わたしは、
ムスメが自分で持っているタブーを超えられるような、
そんな魔法のコトバを、ムスメのココロに届けられる、
そんなお母さんでありたいな、って思いました(〃ω〃)