父の手術とレイキとチャレンジ | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

以前父が入院した時に、食べたがっていた甘納豆を差し入れたら、看護師さんから

「食べさせないでください」

と言われて、父から甘納豆を取り上げたことがありました。
その時に

「何で食べられないものを持ってきたんだ、帰れ!!」

怒鳴られて以来、父と会話することはありませんでした。

しかし、先週初めに父が緊急入院したと母から連絡が入り、
手術をするから家族を集めた方がいいと医師から言われたということで、
私はまた、父の入院する病院に向かいました。

今まで、父が大病を患ったのは私が物心ついてから3回ありますが、そのたびに私は、

「自分の健康を省みずに、好き勝手生きてきた人だから」

と、父が病気になった事実を淡々と受け入れてきました。
常日頃から、

「好きなことを我慢して長生きしたくない」

という言葉を聞いていたこと、父の生活習慣に口を出すと怒られていたことも、
私がそんな態度をとるようになった理由の1つだと思います。

でも今回の私は、前回父が入院した時とは違う気持ちも持っていました。

7月2日にkokoroさんのレイキ&リーディング講座、私のレイキのティーチャーであるサクラさんの体外離脱セミナー
7月3日にまさよさんの透視リーディング1日講座を受講した私は、

「エネルギーって言われたら、特別な人にしか分からないものみたいに思ってたけど、
実は皆んな感じていて、人と違っているから間違いとかはなくて、ただ自分の感覚を信じればいいんだよな」

と思うようになっていました。

だから今回、レイキのエネルギーってなんかイマイチよく分からないけれど、
スピリチュアルなものを全く信じない家族や父にこっそり内緒で、
父にレイキのエネルギーを送ろうと思いました。

本来は相手の望まないことはしてはいけないけれど、
私は父の子供で、ヘンな言い方だけど、亡くなるなら元気に亡くなって欲しい、と思っていたから。

今際の際に、言葉を交わせないような亡くなり方は、して欲しくなかったのです。

だから、手術の無事を祈ってレイキを父に流すことにしました。

そして、もう1つチャレンジしたことがありました。
私は普段、人にあまりお願い事はしない方なのですが、
7月2日、3日の講座で知り合った方達と、

「九州でもレイキの練習会をしようね!」

とつくったレイキのグループLINEに、

「父の手術に際し、レイキを流してくださらないでしょうか?」

とお願いをすることにしました。

レイキの練習のためにつくったグループだったので、私事のお願いをしたら主旨が違うし、
知り合っていきなりこんなお願いをすることに躊躇は感じたのですが、
自分が逆の立場だったら協力できることはしたいと思ったので、
勇気を出して皆さんにお願いしたら、皆さん快くレイキやお祈りすることを引き受けてくださいました。

サクラさんのレイキ練習会でご一緒した方も加わってくださり、
父の手術の無事を、多くの方が祈ってくださいました。

私も父の手術の間、家族の待合室で父にレイキを流していたのですが、
父の手術が始まった頃に突然の腹痛に襲われ、何度もトイレに駆け込む事態に陥っていました。
父の手術が終わるまで、私の体調が持つだろうか、というところまで思い詰めたのですが、
なぜか父の手術が終わり家族が呼ばれた時には治っており、
父の手術の場所が大腸だっただけに、

「何か繋がりがあったのかな?」

と不思議な気持ちになりました。

手術が終わった父とは、麻酔が覚めた後 にすぐに会話することもでき、
次の日に病院に行った時には、緊急対応の病室から一般の病室に移っており、リハビリも始めるとのことでした。

手術前には白かった顔にも血の気が通っており、
昨日手術を受けたとは思えない、とても元気そうな顔を見ることが出来ました。

甘納豆の件で父に怒鳴られたことを気にしていた私だったのですが、
やっぱり父の容態を心配して沖縄から駆けつけてきた私の無邪気な娘が、帰り際に

「おじーちゃん、またね」

と父と握手をしたため、なんだかつられて私も、

「あっ、じゃあじゅんも!!」

と握手を求めたら、父は細く力の入らなくなった手で、ゆっくり私の手も握ってくれて、
涙が出るような穏やかで優しい笑顔をこちらに向けてくれたので、
その笑顔で、あんなちっぽけなわだかまりなんか、どこかへ行ってしまいました。

大分から鹿児島への帰省は大変だったけれど、
この笑顔を見られただけで、全てが報われた、とても幸せな気持ちになりました。

今のこのタイミングで、父の病気が見つかったこと、本当に感謝します。

そして、私の父のためにレイキを流して祈ってくれた皆さん、本当にありがとうございますm(_ _)m

自分から父に触れに行く日がくるなんて、考えたこともありませんでした。
そして、父にあんなに優しい笑顔を向けられる日がくるなんて、想像も出来ませんでした。

全て、父の手術が無事に終わったから出来たことでした。

本当に、本当に、父の手術に協力してくださった、見える見えない含めた全ての皆さんへ。

感謝します、ありがとうございますm(_ _)m