愛から選んだら、、、 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

「愛から出た言動を選んでいこう」

そう思って過ごした昨日。

やっぱり続く、揉めた部下の憮然とした態度が苦手な私は、
彼女に話しかけるタイミングはかなり慎重に選びはするものの、
なるべく普段通り、優しく話しかけられるように頑張っていました。

返事は相変わらずつっけんどんで、私の方はほとんどみない彼女に話しかけるには、かなり心を奮い立たさなければいけませんでしたが、

 「これも相手と揉めてでも間違ったことはしたくないと思って自分で選んでやったこと」

と思い、精いっぱい頑張りました。

私といつも一緒にいる不思議な皆さんにも、揉めた部下と一緒にいる不思議な皆さんにも、

「私は穏やかな気持ちで働きたいです。ご協力をお願いします」

とお頼みし、とにかく自分に出来るであろうこと、

「揉めた部下を嫌だと思って避けたりしない。いつも通り話しかける」

と心に決めて、恐れから彼女と向き合うことから逃げそうになる自分を発奮させていました。

そうしたら、いつもよく彼女と話している上司と、私の気持ちがぴったり重なった瞬間があって、
とっても幸せで楽しく笑い合う時間を持つことが出来ました。

ほんの1日前は涙を溜めてビクビクして過ごしていたことが夢のように、
心から楽しく笑うことが出来ました。

そして夕方、彼女の仕事でちょっとしたトラブルがあった時に、
彼女の態度はまだ少しおかしかったものの、私は屈託なく彼女に話しかけることが出来ていました。

そのトラブルで私の一つ上の上司に彼女が話しかけた時、
揉めてから今までずっと、私の存在をなかったように話していた彼女が、

「係長(私のこと)にも話したのですが、、、」

と私のことを言ってくれた時に、少し彼女の心が融解したように感じて、ホッと嬉しくなりました。

そして帰り間際。

彼女から仕事のことを聞かれた別な部下が、やっぱり分からずに、私に相談してきました。
私も分からなかったのですが、分かる人を知っていたのでその人に尋ね、
その答えを質問してきた部下に教えてあげました。

私に相談してきた部下は、その答えを私と揉めた彼女に伝えてあげました。
彼女はすぐに、

「ありがと〜」

と言ったのですが、その後にその答えを聞き出したのが私だと気付いたのか、
かなり遠くから小さな声で、

「ありがとうございます」

と言ってくれたように思いました。

これだけでも、今までと比べたらとても奇跡的なことだったのですが。

業務終了後に、月曜日から三連休をとる彼女が、お休みの挨拶を他の上司にしていた時、
私は彼女の上司だけれど、今まで一度も彼女からお休みの挨拶をされたことが無かったので、
そんな彼女の方は見ないようにし、家に帰るために机の上を片付けていました。
そうしたら彼女が、、、私の机の方に近づいてきて、

「お休みをいただきます。よろしくお願いします」

と声をかけてきてくれました!!

揉める前から一切そんな挨拶はされたことが無かったので嬉しくて、
私の口からは何を考えることもなく、

「お休み楽しんでくださいね」

という言葉がすらっと出てきていました。

とても、とても幸せな1日でした。

これからも、こんな日が過ごせるように。

愛から出た言動を選んでいこう

と改めて思いました。