どんな人生を生きるにしても必要なもの | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

昨日の絵画教室の後。
残っていた生徒と先生で少しお話しをしていました。

その時に

「大成している人は皆んな親から愛されている」

という話がありました。

ゴッホを愛してくれていたのは弟のテオでしたが、
ゴッホの絵画の才能を認めてくれて、その生活の面倒をそれこそ親のように、ずっと見てくれていました。
タイガーウッズやシャラポワも、親からとても愛されて育ったということでした。
そして何よりも私の絵画教室の先生は、絵を描く以外の仕事をしたことがないという、本当に好きなことだけして生きてきた方で、
その先生の生い立ちの話を聞いていると、絵を描くことで人生を生きていこうとする先生の意思の強さも勿論凄いのですが、
先生の人生を応援してくれているご両親の存在が、とても大きいのだと感じました。

「自分が愛されているという確信があると、帰るベースがあるから心が安定して自分の好きなことができる」

という先生の言葉が、とても印象的でした。

そしてきっと、昔の私だったら先生の境遇を羨ましがるだけで終わったのだと思うのですが、今の私はひがんだり羨んだりする気持ちが湧きませんでした。

かわりに"私も今からそんな人生を送ろう"と思いました。

「両親は私を愛してくれなかった」

という子供の頃の私の思い込みは事実とちょっと違っていて、

「両親は私が子供の頃に欲しがっていたカタチで愛情を表現してくれなかった」

が、大人になった今の私には本当のことだと分かるから。

そして、何より。

愛情は外に求めなくても、常に私と一緒にいてくれる不思議な存在から受け取っていると、私が信じていられるから。

帰るベースは"チームじゅん"という自分自身。

先生の話を聞いて、絵を描くことでもスピリチュアルなことでも、
生きることにおいて必要なものの核は同じなのだ、
と改めて思いました。