3月20日 支援報告/March 20 Report on activities | IVY 震災支援ブログ

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国際協力NGO IVYの震災支援活動についてお知らせしています。

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簡単ですが、3月20日(6日目)の報告をさせていただきます。

緊急車両の指定を受けたため、燃料の心配がほぼなくなり、

6日目から2台の車両での運搬・ボランティアの送迎を開始しました。

県北は避難所に入っている人の数も1000人を超えるところが少なくなく、

物資の必要量もケタ違いになってきています。


1.支援物資の状況

・現地で必要とされるものが刻々と変わっています。

 また、避難所のおかれた状況によっても大きな違いが見られます。

 全体的な今の傾向としては、北部ではまだ水が出ていないのですが、

 長期化してきたことにより、「顔・身体・歯を洗いたい」

 →ウエットティッシュ、歯ブラシ、歯磨き粉、

 または プールの水を利用出来るところなどはシャンプー・リンス、せっけん、バスタオル等。


・センタ―では、初めて訪ねる地域ではできるだけ少量多品目なものを積み込み、

 リクエストを聞いて、要望のあったものを届けるようにしています。


・そのため、事務局スタッフ、ボランティアのみなさんが山形市内も物資不足の中、

 自転車で買い物に回ってくださっています。(感謝!)


・一方、ある行政の倉庫にたくさんの支援物資が配送先がわからないため、

 足止めされているということもわかりました。

 市役所などでも、地域住民と避難所の人、両方が物不足な中、

 支援物資をどう配布しようか思案しているところも少なくないようです。

 前者は分けていただけるものもあるというお話をいただきました。



2.センターの体制

東北広域震災NGOセンターは、20日現在で以下の団体・グループのネットワークで

人・情報・物資・資金を共有して活動しています。(50音順)


・山形県小国町グループ
・山形県上山市役所
・山形県山辺町グループ

【事務局団体】
・(認定)特定非営利活動法人 国際ボランティアセンター山形(IVY)

【21日に参加表明してくださった団体】
・(認定)特定非営利活動法人 シェア=国際保健協力市民の会
・[JIM-NET] 日本イラク医療支援ネットワーク 
・(認定)特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター(JVC)



3.センター活動情報

【H市】

昨日リクエストのあった3避難所に物資を届け、さらに必要となっている物資について

リクエストをいただきました。
なお、この地域の避難所は責任者の方のお話ですと、津波・地震で家を失くした方が

70%近くおられるとのことで、着の身着のまま逃げてこられた方 が多く、

着替えや布団等も家に取りに帰りたくても帰れないそうです。

1)H高校
・330人が避難。
・昨日、リクエストのあった大なべ5、米180キロ、みそ150キロ、食料、医薬品、トイレの掃除用具を配布。


2)Y小
・シップ、医薬品、文房具、粉ミルク、ゴム手袋、洗剤等を配布。

3)O市民センター
・250人が避難。
・元旧役場の隣の公民館。

・みそ150キロ、お菓子、衛生用品等を配布。

4)N市M中学校
・炊き出し3食
・お米の量、ガス炊飯器の使い方等、避難民の方々へ引き継ぎ。
・25日を目途に支援終了の予定。

5)S町病院へのボランティア派遣

・病院との話し合いでお風呂の準備が整う23日を目途にボランティア派遣を終了が決定。

・人手不足は今も解消されていないが、もっと困っている北部の人たちを支援してくださいと申し出。

6)S町
・ユニクロさんから提供いただいた下着4000枚を物流センターから搬送させていただいた。

 水が出ないため、着替え、洗濯に苦労しているとのこと で、大変喜んでいただけた。
・20日は時間がなかったが、S町さんではどのような配布方法を取られるのか、うかがってみたい。
・また、ユニクロさんの社長様へのお礼状をお願いした。

7)W小学校
・人も物資も足りているようだった。ガスなどの設備を整えれば、

 後は支援は不要ではないかと感じる。



4.I市の状況

・市の管轄の避難所は比較的安定している。


・しかし、市の管轄の避難所までいけない人たちが集まる

 10~50人程度の小さな避難所が市内に点在。

 そういった避難所では食料が足りておらず、窃盗や強盗も起こっているとのこと。

 (実際に見てはいないが、訪れた際に地元の人に

 「そこの店で物取りをしているから近づかないほうがいい」との情報を受けた。)


・市役所の方に市職員の入っていない避難所のリストをもらったが、

 地図を持っていなかったため今日は1箇所しか訪ねることが出来なかった。

【パチンコ店の駐車場で生活する避難グループ】
・約20人程度が避難。
・避難所から少し遠く食料が届かない。
・車で生活している人が多いため、すぐに食べられるパンやおにぎりが必要。
・食料を持ち合わせていなかったため、お菓子と毛布を配布。



物資の提供について

ひとまず受付終了とさせていただきます。ありがとうございました。
(倉庫が一杯のため、ひとまず今いただいている物資を配布するまでというのが理由です。

 目途がたちましたら、再開いたしますので、しばらくお待ちください)


支援金の募集

 寄附金は税金の寄附金控除の対象となります。
 本日までの支援金 総額93万4千円 (金融機関がお休みのため前日と同じ)

*募金の使途について
・リクエストのあった支援物資の調達費、炊き出しの材料費、燃料費、道具のレ
ンタル代、ディーゼル代等
・その他2割を上限として、電話代、印刷費、人件費にも使用します。

1)郵便振替 

加入者名:IVY  郵便振替:02290-2-85967
*「地震」 と必ず書いてください。

2)銀行振込 

山形銀行 寿町支店 普通預金 366153  
特定非営利 活動法人 国際ボランティアセンター山形 代表理事 枝松直樹
*銀行振込 の場合はメールか電話で事務局まで必ずご一報ください。


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March 20 Report on activities

As designated emergency vehicles, two of our vehicles started going back and forth with goods and volunteers since the sixth day without worries about fuel.
In the northern part of the [Miyagi] prefecture, there are more than a few shelters with over 1,000 people, demand for basic necessities has risen to about ten times what it was


The state of basic necessary goods

  • Needs at the sites change hour by hour. Also, there are big differences, depending on the conditions at the shelters.
    A general trend at this time, because water is not available in the northern area and this has gone on for a while now, is the call “I want to wash my face, my body, brush my teeth” →therefore, wet-tissues, tooth brushes, tooth paste are needed;
    Also, where pool water can be used, the need is for shampoo, rinse, soap and towels.
  • At the (IVY) Center, when we first go to visit a region, we load up as much as we can of small quantities of a large variety of goods, listen to what their requests are, and then send what they request.
  • To do that, in the midst of a scarcity of goods in Yamagata City, our staff and volunteers are riding around on bicycles to buy what they can. (We appreciate that!)

On the other hand, we have come to know that there are supplies of these basic necessities in public sector warehouses where they are stuck because they don’t know where to send them.
In more than a few city offices and such they are still trying to figure out how to distribute these goods, while both people in shelters and local people still lack for such goods.
There is talk that maybe we will be able to get some of those goods in the warehouses.