東南アジアで長年活動されてきたフリーカメラマンの瀬戸正夫(タイ名:ビワッ・シータラクーン)氏の自分史はそのまま現代史、日本と東南アジアの関係史に通じるところがあり、また瀬戸氏の平和へのまなざしは、多くの方々に訴えかけるものがありました。
一言で言い表すことのできないご経験をし、普段から人と人とのつながりを大事にされてきた瀬戸氏のご講演は、小学生からご年配の方に至るまで高い関心を持って迎えられ、そして多くの方の琴線に触れるものでした。
10代の方の感想文の中には、「戦争の影響というのは、病気になる、怪我をする、命を落とすという表面
的なことだけではないと痛感した。死傷者は数字として表れるが、瀬戸さんのように生きることが厳しくなった
人は数字に出来ない上に、そこまで取り上げられない事は、不思議でならない。瀬戸さんの写真は、一枚一
枚に写ってはいない背景、現実も含まれていた」。「瀬戸さんの今までの苦労を聞いたり、写真を見せていた
だいたりして、命の大切さを改めて重く感じました。これからも少しでも多くの人に「命の重さ」を伝えて欲しい
です」というものもありました。
瀬戸氏の講演を通じて共生を育む社会づくり、地域づくりの視点を志向された方や歴史認識を新たにされ
た方、アジア地域に関心を持たれた方などがいらっしゃるように、ご講演は大変示唆に富むものとなりまし
た。
自分史を語ることは簡単ではありませんが、瀬戸氏は自身の経験が、タイのスラムの子供たちや国際協力
に役立てられれば、ということで今回、ご多忙にも関わらずご快諾頂きました。
今回の講演を聞いて下さった皆様と実施に向けてボランタリーで関わってくれた多くの皆さまに感謝申し上げ
ます。