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昨秋のタイ洪水被害は、日系企業にも甚大な影響を及ぼし、

日本でも大きく報道されたので、記憶に新しいと思います。


あれから数か月が過ぎ、タイの洪水被害のニュースはほとんどありませんが、

洪水被害に見舞われた地域では、いまだに日常生活に戻れない所も数多く

あります。


アイボリースペースでは、洪水被害に遭われた方々への直接の協力を行って

おりませんが、現地の状況についてはアップデートしていました。


被害に遭った日系企業に焦点があてられ、バンコクやアユタヤ地域が中心に報道されていましたが

バンコクから北西に1時間程いったところにあるナコンパトム県でも甚大な被害がありました。


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↑ナコンパトム県内の小学校の様子。

 水が引いた後も校舎の壁に泥土が残っており、浸水の位置が一目でわかります


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↑教室への扉もこのように浸水で壊れてしまいました


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↑学校の備品や設備も浸水してしまいました



洪水の水が引くまで、2か月程かかっており、ようやく平常に戻りつつありますが、

被害に遭った小学校では、学用品や文具なども浸水してしまったところもあります。


さて、タイでは毎年、1月の第2土曜日は、「こどもの日」となっており、小学校や地域でイベントがあったり、

催し物があったりしていて、子どもたちは楽しみにしています。


そこで、アイボリースペースでは、現地のNGOと協働で、今回洪水被害に遭ったナコンパトムの小学校で

「こどもの日」のイベントを企画しました。


モノを渡せば良いというものではありませんが、「子どもの日」のイベントに合わせて、洪水被害に

遭った子どもたちを中心に、学用品や文房具、防寒着などをセットにした「オリジナルグッズ」を

小ぢんまりとした小学校2ケ所で約110名の子どもたちにプレゼントしました。



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↑学用品、文具、ポーチ等をつめた「オリジナルグッズ」



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↑子どもたちはとっても喜んでくれました!


モノを配ることには細心の注意を払っていますが、今日は「子どもの日」ですから、

このようなプレゼントに子どもたちはとっても喜んでいました。


洪水被害があったことで、ナコンパトム県内の農村にある小学校との縁ができましたので、今後も

交流ができればと思っています。

11月


9月にさいたま市内の小学校で6年生を対象とした「国際理解講座」を実施しました。

子どもたちは、初めて聞く「東南アジア」の社会や文化などについて関心をもってくれました。


一番関心をもったのは、同世代の子どもたちの生活や、難民という存在だったかもしれません。


その後、6年生が主体となって、校内バザーをしたり、募金を集めたりした上で、教育機会に乏しい

子どもたちへ「絵本を届ける活動」に参加してもらいました。


今回挑戦するのは、タイ領内に居住する「ビルマ(ミャンマー)難民の子どもたち」に送るカレン語の絵本。

日本の絵本は装丁がしっかりしていて、絵もキレイ。そんな絵本に現地の言葉(今回はカレン語)の翻訳シール

を張り付けて、現地に届けます。


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↑説明を聞く児童たち


いざ、現地語訳のシールを絵本に貼っていく段階になると、問題が。

現地語はミミズの這ったような文字で、誰も読めません。そのため、どっちが上なのか、下のか、

あるいは左から読むのか、右から読むのかわからなくなってしまった班もありました。


それでも貼り方の説明を読んだり、試行錯誤して、完成に近づけていました。


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↑絵本も読みながら、現地語訳を貼っていきました



最後は、現地語(カレン語)で自分の名前を書きました。

子どもたちは初めて接する「文字」にも、「これが字なんだ~」と関心を持っていました。


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↑現地語(カレン語)と日本語の対応表を見ながら、

「自分の名前はどう書くんだろ~」と探しあう子どもたち



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↑「現地の子どもたちが読んで、自分の名前がわかるように」と

丁寧に名前を書きました。


「やっぱり絵の方が向こうの子どもたちにわかってもらえるかな~」

と言って、中には日本を紹介する絵を描いてくれた子供もいました。


ちょっとした関心から世界が広がっていく姿を垣間見た気がします。

農と食を考え、タイ、ビルマ、インドネシアにも足を運び、村おこしや


地域間交流、多文化交流を推進されている小松光一氏。




その小松光一氏をお招きして、今年はivory space「春夏秋冬塾」と銘打っての


季節毎の連続講演会を行っています。




1回目の《春》講演会は、「タイ北部山地民と日本文化」をテーマに3月に行いました。


その時、「アジアのコーヒー」の話になり、参加者の中から「是非、飲んでみたい!」との声があがり、次回の講演タイトルがその場できまりました。




その名も




「今、アジアのコーヒーがおもしろい!」




それから半年。事務局では、タイ北部山地民のコーヒーを栽培しはじめた農家と話をし、無農薬で作られた


生豆を調達。準備を水面下で進めてきました。




そして、9月23日。




春夏秋冬塾『秋』と銘打った講演会を開催することができました。




ivoryspace-春夏秋冬塾「秋」a


↑タイ北部山地民の現状と代替作物の可能性としての


「コーヒー」について語る小松氏。




前回、参加された方も新しく参加された方もおり、総勢50名の講演会となりました。




コーヒーについては、参加者全員に試飲して頂ける分量をそろえ、自宅用のコーヒーメーカーを


使って、紙コップに淹れて、皆さんに飲んでもらえればと軽く考えていたのですが、


この講演会の話を聞いたM氏から嬉しいお申し出が。




「コーヒーの淹れ方を1年かけて習いましたし、淹れ方によってコーヒーの風味は異なるので


ご迷惑でなければお手伝いしますよ」




ご迷惑どころか、そのような方に淹れて頂けるならば、是非お願いしたい!ということになりました。




当日は講演会の始まる2時間も前からご準備下さり、コーヒーの風味を逃さないために自前の


カップや喫茶店にあるようなコーヒーメーカー、フィルターなどなどをご持参くださいました。




ivoryspace-春夏秋冬塾「秋」b


↑喫茶店で見かけるプロの道具の数々・・・。


すべて自前でお持ちくださりました。ちなみに、エプロンもオリジナルです。




M氏のコーヒーのお話だけでも一講演ができるほどなのに、今回は「美味しいコーヒー」を


淹れて頂くことに徹して下さり、大変感謝しております。




で、タイ北部山地民の人達が作ったコーヒーの味は・・・。




「ちょっと酸味があるけど、ブラックでも美味しいね」




「酸味がキツイから、ミルクと合わせたらどうかしら」




との意見が。




M氏は、特製クリームを用意していて下さり、ブラックコーヒーの上に、そのクリームを載せると、


ウインナーコーヒーとなり、




「クリームの甘さと酸味とが絡み合ってかなり美味しい!」




という声が参加者から聞こえてきました。




コーヒーだけでこんなに盛り上がるとは。コーヒーは奥が深いものだなぁと改めて感じました。




講演会終了後には、参加者から




「このコーヒーはどこで買えるんですか?」




との問い合わせも。




今回のコーヒーは、まだ試験的にタイ山地民の人達が栽培しているものだったので、


ご紹介できなくて残念だったのですが、これならニーズに答えらえるかも、と思いました。







タイの首都バンコク。経済発展が著しい中、低所得者層の

住宅密集地が数多くあります。

そのような地域では、子どもたちはいつも危険と隣り合わせです。


子どもたちが安心して集える地域図書館での活動の一環として、

アイボリースペースでは、文化推進事業を推進しています。


今回は、子どもたちを対象に手作り絵本ワークショップを

実施しました。


絵本というと「読むモノ」というイメージがありますが、子どもたちの

自由な発想を、自由に表現してもらい、「オリジナル絵本」の製作を

試みました。


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↑まずは、絵本製作にあたって、紙を切り、

ページ数を整えるところからスタート


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↑スタッフが丁寧に「絵本」の綴り方を教えます



約束事は少なく、子どもたちに自由に表現してもらおうと思っても

子どもたちの中には、周りを気にしたり、漫画やテレビのキャラクターを

真似てみたり・・・「自由」だから逆に困ってしまった子どももいました。


それでも、絵の具やクレヨン、色鉛筆を使ったり、色紙を切って貼ってみたり、

広告を切り抜いてストーリー仕立てにしたり・・・と、色々な発想が出ていました。



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↑「2色のボールは仲の良い友達」という題名の

絵本を作った女の子。

 色の異なる「ボール」のお話しです。発想がおもしろい!


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↑恥ずかしながら、作品を見せてくれた男の子

子どもたちが、練りに練った作品が、一人一人のオリジナル作品が

完成し、初めて参加した子どもたちも自分だけの作品ができたことに

満足した様子でした。


子どもたちの作品の一部はアイボリースペースにもありますので、

ご関心のある方は是非ご覧ください。



9月


さいたま市内のH小学校で、6年生を対象とした国際理解講座を行いました。

約170名の小学6年生を対象に、東南アジアの同年代の子供たちの様子や生活のこと、

同じ国でも様々な民族がいること、迫害を受けて越境してきた難民のことなどなど、写真やビデオを

交えてお話しました。


遠い国のことでも、自分たちの生活と比較しながら、現地の子供たちが置かれている状況に

高い関心をもってくれていました。


「水を汲んだり、仕事を手伝ったり大変なのに、なぜか楽しそうに見えた」


「たくましく生きているなぁと感じた」


「何が「幸せ」なのかなぁと思った」


色々な感想や意見が子供たちからでてきました。


「貧しい人たちに支援をする」、ということではなくて、交流を通じてお互いに気づき合い、

身近なことで手伝えることがあれば、できる範囲で手伝ってみるということも大事なことなんだと

感じてもらえたんじゃないかと思います。


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↑映像を興味深く見る6年生の子どもたち