20代でも卵巣は41歳レベル「焦るのは私ばかり」 先進治療(体外受精治療)で目立つ夫婦の温度差
私たちが不妊と向き合った理由 と題するNET記事です。
記事の内容は以下の通りです。(一部改変、短縮)
不妊治療に対する公的医療保険の適用は、カップルの家族計画にも影響をもたらす。経済的なハードルが低くなったこともあり、高度な生殖補助医療の「体外受精」を医師から薦められた女性は、妊娠したい自身の気持ちと、「自然に任せればそのうちできる」という夫との〝温度差〟に戸惑いを覚えたと語る。
ときには不妊治療の経済的支援だけでは解決できない、夫婦の意識のすれ違いも課題となる。
いきなり体外受精からスタート
都内に暮らすAさんが不妊治療に踏み切ったのは結婚3年目、27歳のときだった。生理は順調に来ていたが、子供をなかなか授かることができなかった。
クリニックで最初に受けた検査が、卵巣内に卵子がどのくらい残っているのか、その指標を把握する「AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査」だった。医師からこう結果を告げられた。
「値が低く、残っている卵子の数が少ない。卵巣年齢は41歳レベル」。耳を疑った。
「不妊治療といっても、より自然な方法を2~3年かけて試して授かればいい」。そう思っていたAさんに、医師は高度な生殖補助医療である「体外受精」に早く進むことを勧めた。
令和4年4月。不妊治療の保険適用が始まり、体外受精の経済的なハードルが下がった時期だった。
夫の精子の質が・・・
女性の体から手術で卵子を取り出し、体の外で夫の精子と受精させる。受精卵を培養した後、子宮に戻すのが体外受精だ。AさんのAMH値は低かったが、妊娠の可能性に直結するのは、若ければ若いほど採取できる可能性が高まる「質のいい卵子」だと医師から説明を受けた。
「私の卵子も夫の精子も、質のいいものを採取したい。そのために体作りから見直さなければ」インターネットで情報を集め、タンパク質を多く摂取することが重要だと判断した。
体格のいい夫は、食事だけではタンパク質が不足する。「プロテインでさらに補給してほしい」と提案したが、夫はそこまでしようとはしなかった。
「結婚当初から夫は『自然に任せればそのうち授かる』と妊活に楽観的なところがあり、クリニックに行くまで時間がかかった。精液検査の結果もよいとはいえない状態だったのに、焦るのは私ばかりで…」。Aさんはこう振り返る。
ーーーーー つづく
以上のような記事です。
このカップルは体外受精で妊娠されたとのことです。
ここで重要なのは、AMHの値です。
女性年齢が若くてもAMHの低い方は早く治療を受ける必要があります。30代前半で治療を受けていれば妊娠できたはずの方が、30代終わりで治療を開始したために妊娠できなかった、というような例を目にします。AMHが低ければ、是非早めに治療を受けてください。
あとで悔やんでも、時間を元に戻すことは出来ません。卵子凍結も可能ですが、その時点で妊娠する方がはるかに妊娠する可能性は高くなります。