先の先進医療BのPGT-Aについては予定数(400症例弱)全例が終了し、現在成績の集計が行われています。

 当院の症例については(症例数はまだ公表できませんが)正常胚が得られた患者様では70%を超えています。PGT-Aで正常胚が得られ、その胚を移植した時の妊娠率(胚移植当たりの妊娠率)の向上が分かると思います。

 もちろん、胚盤胞が得られないとか、正常胚が得られない場合は、胚移植もできないということにはなります。

 

 先進医療の利点は、PGT-Aは自費(検査できる胚盤胞の数によりますが、平均30万円前後)となりますが、体外受精は保険適用で可能(8-9万円)ですから、患者様の経済的負担が軽くなります。

 ちなみに、自費で両方行えば、PGT-Aが自費で30万円前後だとして、体外受精の方が顕微授精だとしたら60-70万円前後(採れる卵子の数により変わりますが)となり、少なくとも100万円前後は必要となります。

 

 大阪大学グループ(大阪大学病院と当院を含む4施設)の臨床試験は終了しましたので、次グループに移ります。

 

 次グループの進捗状況について、第一段階が終了したことは先のブログでもご報告したのですが、その次の段階については、まだ何も連絡がありません。

 ですから、実際の当院での開始は8-9月になるのではと考えています。

 これはあくまで推測ですから、急に早くなる可能性もありますし、逆に遅くなる可能性もあります。その地方(この臨床試験を主管する国立大学の在籍地域)の厚生局の手続きに依存しますから、何とも言えません。

 ただ、次のグループの関西での実施施設は当院(IVF大阪クリニック)だけです。IVFグループの他の二つの施設は含まれていませんのでご注意ください。

 

 残念ながら、次期先進医療BのPGT-Aについては、現在新しい情報はありません。今しばらくお待ちください。情報入れば、すぐにお知らせします。