NHKほっと関西「卵子凍結」報道 | 不妊治療クリニック院長の福田愛作のブログ

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大阪府東大阪市にあるIVF大阪クリニックは不妊治療専門クリニックです。「心と身体を癒す医療」をテーマとしています。

 本日のNHKほっと関西で卵子提供について報道されました。

 タイトルは「将来の妊娠のための卵子凍結保存 大阪 池田市が費用補助へ」

 

 報道の内容は以下のようなものです。(一部改変短縮)

 大阪・池田市は、健康な女性が将来の妊娠・出産のために卵子の凍結保存を行う際の費用の補助を来年度から始める方針を決めました。

 キャリアと子育ての両立などに悩む女性が多い中で、妊娠の時期の選択肢を増やし多様なライフスタイルを応援したいとしています。

 

 卵子の凍結保存は、もともとがんなど病気の治療によって卵巣の機能への影響が予想される場合に行われてきましたが、卵子の量と質が年齢とともに低下し不妊の原因にもなるため、最近は健康な女性が将来の妊娠に備えるために高額の費用をかけて行うケースが注目されています。

 

 こうしたことを受けて池田市は、将来的に子どもを望む20歳から39歳までの女性を対象に、

▼卵子凍結にかかる費用を20万円まで、

▼保存にかかる費用を毎年2万円ずつ5年間まで、

補助する方針を決めました。

 

 健康な女性を対象にした卵子の凍結保存への費用の補助は、東京都が今年度から始めています。池田市の瀧澤智子市長は「本来であれば、自然に自身が願うタイミングで妊娠出産・子育てとなるのが望ましいと思うが、その本来というのも人それぞれだと思う。女性のいろんな生き方や働き方を応援するための取り組みで、女性の自己選択を応援したい」と話しています。

 

 去年秋から卵子凍結への補助を始めた東京都では、先月までに予定を上回る716人が実際に卵子凍結のための医療を受け補助の申請をしたということで、都は来年度は予算の規模をいまの5倍のおよそ5億円に広げるということです。

 正しい知識を持ってもらうため都が実施する説明会に参加することを必須にしていて、都によりますとこれまでに93回説明会が行われ、7014人が参加したということです。

 

 日本産科婦人科学会は去年(2023年)の6月、「多くの女性が卵子凍結について心配しないですむ社会環境が実現することを切望する」としたうえで、「推奨も否定もしない」という考え方を示し、メリットとデメリットを説明する動画を公開しています。動画では卵子は年齢とともに量と質が低下するため、卵子凍結で将来の妊娠に備えることができるのはメリットだとしています。

 一方、デメリットとして、▽必ずしも妊娠や出産に至るわけではなく、▽年齢が高くなってからの妊娠や出産は、妊娠中の病気の発症や早産など母体や赤ちゃんへのリスクが高くなるなどとしています。

 

 池田市は「希望する人に対して専門家などによる動画を作成しホームページに掲載して注意点を伝えるなど情報提供を行う」と説明しています。

 以上の記事です。

 

 どうでしょう、昨日までは関西ではどこも助成はないと報道されていました。

 

 池田氏が遂に関西での先鞭をつけました。池田市の市長が女性であることが大きいようですが、女性に人気の吉村大阪府知事も是非見習って欲しいと思います。