保険で大切な体外受精 Step by Step | 不妊治療クリニック院長の福田愛作のブログ

不妊治療クリニック院長の福田愛作のブログ

大阪府東大阪市にあるIVF大阪クリニックは不妊治療専門クリニックです。「心と身体を癒す医療」をテーマとしています。

 保険の体外受精で大切な点とは何でしょう。 Step by Stepでお話しします。

 先ず最初は初診です。

 

問診:何個聞くかが大切です。

 再婚である場合は、以前の結婚で妊娠されたかどうか。されていたら、その妊娠に不妊治療が必要であったかどうか。

 妊娠されていなかったら、その原因はどちらにあったか。

 出産されていたら経膣分娩か帝王切開か。

 経膣分娩でも、癒着胎盤や出産時大出血があったかどうか。

 結婚後の性生活についてもプライバシーに配慮して詳しくお聞きします。

 以上のことが十分にできないと正しい不妊治療は開始できません。

 

卵管造影検査(HSG):痛いと言われる検査ですが、当院では痛くありません。

 なかに痛いと言われる方は、性生活をほとんど持たれていない方だと思われます。

 他のクリニックで痛いHSGの経験がありトラウマとなっている方。

 NET情報等で、痛いという先入観の強い方。

 などですが、当院のHSGを終えた方は、ほとんどが「痛くなかった」と言われます。

 

超音波エコー検査

 これが最も重要です。

 先ず膣内の状況。膣内に壁があり、膣が2本ある方がおられます。

 エコー検査の時、子宮頚部の曲がり方を観察し、胚移植のやり易さをチェクできる。子宮の大きさや内膜の状態を観察する。

 子宮筋腫があればその大きさや場所を特定する:必要があれば手術を推奨する。

 卵巣の状態を観察する。子宮内膜症を意味するチョコレート嚢胞の有無のチェック。

 卵巣内の小卵胞の数を数える:採れる卵子数の予測。

 

 以上のことが、外来に来られた時の、大切な診察でチェックする要点です。

 次回は、卵巣刺激法について。