保険改定は2年に1回 | 不妊治療クリニック院長の福田愛作のブログ

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大阪府東大阪市にあるIVF大阪クリニックは不妊治療専門クリニックです。「心と身体を癒す医療」をテーマとしています。

 健康保険の改定は2年に1回見直されます。現在もテレビのニュースなどで健康保険の料金の改定が盛んに報道されています。医療費(診療報酬)の、すなわち医師の技術料の上昇は0.88%と報道されていました。

 診療報酬は、医師の人件費や技術料といった「本体」部分と、薬の価格や医療機器の材料費などにあたる「薬価」の部分に分かれます。さらに本体は、医科診療報酬、歯科診療報酬、調剤診療報酬に分かれており、それぞれ改定率が異なります。ということは、医師の保険での技術料収入は来年4月から1%以下しか上昇しないことになります。この0.88%の上昇が直接に給与に反映されるわけではありませんが、世間では賃上げが盛んに言われていますが、医師に対してはどうなのでしょうか。

 それはさておき、不妊治療、特に体外受精関係の料金に関して変化はなさそうです。

 保険の改定は2年ごとと言いましたが、体外受精の保険適用が開始されたのは2022年4月ですから、2024年4月は体外受精の保険については初めての改定年度に当たります。

 まだ、年齢制限や回数制限の改定については話が出ていないようですが、どうなるのでしょうか。

 それ以外にも、現在先進医療Aとして実施されている技術が保険適用になるかどうかも見ものです。というのは、現在日本で先進医療Aとして実施されている技術の多くが海外では有効と評価されていないからです。もちろん、なかには日本発の技術もあり海外では正当な評価を受け難いものもあることは事実です。とは言え世界で、効果がない、と評価されている技術を、国が有効とみなす保険適用とすれば、保険っていったい何なの、と思わざるを得ません。

 

 来年の保険改定で不妊治療関係で何が起こるか注目です。不妊治療の保険適用で、年齢制限や回数制限に改定があればいいですね。