こんにちは!Kinoshitaです。
去年からずっとお伝えしたかった内容です!
妊娠例、卒業例も多数でてきたので、ブログでも報告していきます。
以前のブログにもあげたとおり
・胚盤胞になりずらい/ならない
・フラグメンテーションが多い
で悩んでいる方は本当に多くいらっしゃると思います。
治療を続ける中で
採卵を続けるしかないですよ。
と言われてきたのではないでしょうか・・
受精卵に直接的なアプローチをして
胚盤胞になりやすくさせる治療
があればいいなと
医師である私たちもずっと探していた訳です
まさか、こんなにも早くに
1つの解決策が生まれるとは
思いもしませんでした。
今回ご紹介するのは
透明帯除去法(ZF)
今まで全く胚盤胞にならなかった患者様が
多数胚盤胞となり(しかもAAグレード含む)
当院での妊娠、卒業が続いております。
かんたーーんに説明すると
受精卵には透明帯という受精卵を包むからの様なものがあります。
受精卵を包む透明帯
と
受精卵自体
がくっついて(癒着)しまうことで
細胞分裂の時に
フラグメンテーションが起きてしまう
のではないか?
という考えが出てきました。
だったら
分裂する前に透明帯を外してしまおう!!
という考えが
前核期透明帯除去法(ZF)です
Yumoto,K.J.Assist.Reprod.Genet.,37:1349-1354,2020
もちろん、
胚盤胞にならない全ての方に効果があるわけではなく
必要となる症例を絞って検討する必要があります
適応となる症例を選べば
私は本当に治療成績に有意な差が出ると感じています
超難治と考えられる受精卵に
このような新しいアプローチで
次々と妊娠例が出てきていることは
本当に嬉しくてたまりません!!
・まずはZFをしっかりと理解し
→次回ブログから詳しく説明していきます。
・適切に実施+検討している施設で
→当院は院内倫理審査委員会の承認を得て、日本産科婦人科学会に「ヒト精子・卵子・受精卵を取り扱う研究に関する登録申請」を提出し、研究結果をまとめられる状況で実施しています
ご相談されると良いかと思います。
Kinoshitaより)
正直、去年1年ZFをやってきて思うことは
明らかに胚盤胞になりずらい/ならない
超難治の受精卵に対する治療の中では
状況を一気に打開できる治療として
一番の効果を感じています。
効果があるかどうかという時点ではなく
どのひとにZFの効果が出るのかを
選別していく段階に入っていると思います。
→胚盤胞になりずらい方の今までの受精卵全てを、まずはタイムラプスで徹底的に見直して
・2日目、3日目の分裂の状況
・フラグメンテーションのでき方、程度
をしっかりと評価しZFに効果がありそうか見ていく必要があると感じています。
長くなったので今回はここまで。
次回から透明帯除去法(ZF)の基本内容、実際の治療・妊娠症例について書いていきます。
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