こんにちは!Kinoshitaです。
最後にEMMA/ALICEが世界で始まった流れ・最新情報をまとめておきます。
今までの内容とここまで知っておけば、
EMMA/ALICEを受ける前、受けた後の理解としては十分だと思います。
ものすごくこのブログを大切に読んでくれている、ご夫婦がたくさんいてくださいます!
ありがとうございます。。嬉しい。。
診察では話しきれない、内容を書きたいからたくさん書いてしまいます(泣)
だから、もちろん覚えなくていいですよ、理解ができればそれでOK!!!
わからなければ、いつでも気軽に診察で聞いてください!!
ではEMMA/ALICE最終章入っていきます。
・健康的な状態では、女性の膣はLactobacillus属(乳酸菌)が優位に存在している
→乳酸を作り出すことで、膣の中を酸性に維持することで外部からの細菌の侵入を阻止して、細菌叢を保護している
・女性の膣や子宮内細菌叢の環境は自然妊娠、体外受精の結果に影響を及ぼす可能性が報告される様になった
(Baqui,A.H.,Acta Obset.Gynecol.Scand.,98:309-319,2019)
(Kodedooder,R.,Hum Reprod.,34:1042-1054,2019)
(Fancin,R.,Fertil Steril.,70:866-870,1998.)
・子宮内にも微細な細菌が存在することが判明!!!
→適切な細菌叢を維持することは、免疫系を維持し着床や妊娠継続と関係すると報告される様になった
(Jeferson,K.,J.Mol.Sci,23:485,2022.)
・Lactobacillus属(乳酸菌)が優位な環境を維持している人達では
→出産率が高く
→流産率が低かった(乳酸菌が少ない人たちと比べて)
(Moreno,I.,Microbiome,10:1-17,2022.)
・細菌性膣症(Atopobium,Gardonerella,Prevotellaなど)では
炎症性サイトカイン(IL-1β・6・8)が増加するという報告もある
→着床を気にされている皆さんが最後に検査されるであろう、免疫系にも影響しているとも考えられている
(Morselli,S.,New Microbiol.46:56-59,2023.)
(Larsen, Immunology,151:363-374,2017.)
Kinoshitaより)
こういった流れもあり、
最近では移植で妊娠判定が出ない場合
子宮内細菌叢チェック EMMA/ALICEが始まり、
妊娠率、流産率に関する報告が多く出てくる様になりました。
2023年現在ではまだ、先進医療扱いとなっています。
つまり、保険体外受精を行なっているクリニックなら
どこでも・いつでも(保険診療中)できる検査というわけではありません。
ご自身の治療の進み具合いや、通っている施設の認可状況に合わせて
医師と一緒に検査、治療の方針を決めていくことは
EMMA/ALICE検査だけに限らず
妊娠、出産という結果を出す上で大切なことだと思います。
Kinoshitaは基本毎日午前・午後こちらにいます!
ご相談がある場合は受付でご指名くださいね
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