こんにちは。Kinoshitaです。

 

2022年4月より保険体外受精が始まり、

全国の不妊治療専門施設では準備期間をもらえない中で

とんでもない大きな変化が訪れました。

 

不妊治療業界が経験した、

保険導入前後の変化をまとめておきたいなと思います。

 

〜不妊治療業界の流れ〜

当時の総理大臣が不妊治療の保険導入を示唆

急遽、生殖ガイドラインが作成することとなる

生殖ガイドラインが発刊される

ガイドラインに記載されているA・Bに値する検査・治療のみが保険医療となった

ガイドラインにも明確にどこまで保険OKか書いていない部分も多く、皆が混乱

厚生労働省発表の保険内容に関して各学会、各地方厚生局がQandAの形で説明会を実施する

質問の答えも全て用意されているわけではなく、不明な部分を残しつつ保険開始となった

その後も現場で出てくる不明点を集めつつ、QandA形式の説明会が続いた。。

私たちがまず行うことになったのは

→発刊された生殖ガイドラインに乗っ取り全ての治療方針をたてていくこと。

→最低限、最小限の医療から開始

その後もコツコツと・・・

→治療を進めていく中で最低限の医療では結果のでない方々が出てくる

そして

顕微授精へ、卵子活性へ、培養液の変更へ

治療が段階的に進んでいく

それでも

→精子、卵子、受精卵の情報量や保険の選択肢では足りていないご夫婦がいらっしゃる・・・

→2022年8月:待望の先進医療が全国の決められた施設で開始できるようになる

(もちろん当院もすぐに開始できるように申請)

当院先進医療ページを参照ください。

記載の7項目全て京都IVFクリニックで実施可能です。

 

この半年の流れを経験して Kinoshitaより

ご夫婦にとっても、クリニックにとっても本当に大きな変化のある半年でした。

保険不妊治療が開始されるときはこの内容が患者ご夫婦のためになるのか本当に心配でしたし、国からの無謀なスケジュールに現場はそれこそ朝から晩まで毎日ずっと会議ばかりしていました。

そこにコロナの大流行も合わさって・・・もう(泣)(泣)

すでに治療を受けているご夫婦のみなさんもその頃、混乱していたのではないでしょうか。

 

それでも時間と経験とは大切なもので

この半年間で上記の通り保険不妊治療も

少しずつ選択肢が増えてきました。

 

保険の中でも

→ご夫婦毎に違う選択肢を提案できるようになってきました。

 

保険診療となりたったこの半年で

どこでも

いつでも

誰でも

同じ医療を受けているわけではなくなってきたということです。

→この業界は本当に進みが早い・激しいなと心から思います

→だからこそ私たちのような専門施設があるわけです。

→保険の枠組みの中でもご夫婦に多くの選択肢を提供したい!

 

○ちがいが出てくる点

・治療計画の立て方(毎月ある治療計画書の立て方)

→保険診療では毎月あるこの計画書・治療方針の立て方が大切です!!

→ご夫婦の体外受精での壁を解決するための選択肢

→治療の変化を毎月盛り込めているか

・先進医療をどれだけ早く必要とされるご夫婦に届けられるか

・培養室の品質・機器持っているか・正しく整備されているか

・培養士の数、経験年数、顕微授精の経験数など

・難治症例への対応

などなど

 

ありとあらゆるところで

それぞれ施設の個性が出てきます。

 

保険体外受精では年齢により制限が設けられています。

40歳まで 移植6回

40-42歳 移植3回

ぜひこの限りある回数を大切にしてください。

何も考えずに治療を進めるとすぐにこの回数が終わってしまうと思います。。

 

○PCOSで保険医療を受けている方へ

PCOSにも症状の程度があります。

もちろん保険IVFでうまくいく人もおられます。

しかし、

重症のPCOSで成熟障害が顕著な場合

保険の体外受精では

→卵胞見えるのに卵子取れない

→胚盤胞になりずらい、全くならない

→胚盤胞でCばかり

→OHSSが不安で治療が進まない

で悩んでいる方がすでに多くいらっしゃるのではないでしょうか。

当院が以前より提案しているPCOSに対する体外受精

で状況が変わる方がいることも日々経験しております。

 

 

PCOSで初めて保険体外受精を始めたけど、

治療がうまく進まないとお悩み方は

諦める前にぜひ京都IVFクリニック・治療相談外来へご相談にいらしてみてください。

 

保険でどこまで治療が進んでいるかを確認してから、

自費診療でのPCOS治療でこんなやり方もありますよ。

というお話もできればと思います。

 

京都IVFクリニック(京都四条河原町/寺町)

 

木下レディースクリニック(滋賀/大津)