こんにちは!
11月14日と15日に開催された生殖医学会に参加してきました。
学会HPより
私は、微小核を含む3前核胚(micro PN胚)についての研究成果を発表してきました。
簡単に言うと、胚の中に異常がある可能性がある「微小核」を持つ胚について調べています。
今年10月には、アメリカ生殖医学会でもmicro PN胚の染色体の動きを観察した結果を発表しました。
今回の発表では、倍数性異常(染色体異常や流産のリスク)が少ないmicro PN胚の基準を探る研究成果を発表しました。
micro PN胚
通常のサイズ前核2個に加えて小さな前核を含む3前核胚(micro PN胚)は、
3つの前核が存在するため、染色体異常のリスクがあると考えられています。
そのため、私たちの施設では、こうした胚は移植対象として選ばれません。
しかし、他の施設では、このような胚から妊娠・出産した例もあり、正常な胚が含まれている可能性があることも分かってきています。
今回の研究でわかったことは、通常のサイズの前核2個に加えて基準よりも小さな前核を含む3前核胚は、染色体が正常である可能性が高いということです。
この研究結果は、卵子の数が少ない患者さんにとって、micro PN胚を利用し移植できる胚の数を増やす手助けになるかもしれません。
これからもさらに研究を進め、より多くの患者さんにとって良い結果を生む方法を見つけていきたいと思います。
胚培養士SH
浅田レディース品川クリニック
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