皆さん、こんにちは! 
このたび、アメリカで開催されたアメリカ生殖医学会(ASRM)に初めて参加し、貴重な経験をさせていただきました。

ASRMでは、ライブセルイメージングを用いて微小核を含む3前核胚の染色体動態を観察する研究をビデオセッションで発表しました。

タイトルは"Ploidy anomalies revealed by analysis of chromosome dynamics from 3PN embryos containing small pronuclei"
(微前核を含む3前核胚の染色体動態解析から明らかになった倍数性異常の考察)です。

ライブセルイメージングは、生きた細胞を蛍光標識して観察することで、染色体の動態をリアルタイムで観察する技術です。
この方法により、細胞内での染色体の振る舞いや相互作用を詳細に解析することが可能となります。
 

微小核を含む3前核胚とは、受精後、通常の大きさの前核2個に加えて、小さな前核が出現する胚のことです(右図)

 
通常、正常受精卵というものは2個の前核が胚の中に形成されます(左図)
3個の前核を形成した胚(中央)は、妊娠不成功や染色体異常が疑われるため移植対象外となります。
当院では、右図のようなサイズの異なる前核がひとつ含まれる3前核胚の研究を行っています。
この研究を通じて、微小核の存在が胚の発育や妊娠の成功率に与える影響を解明することを目指しています。

今回ASRMにて発表したこの研究が評価され、ビデオセッションアワードで3位を受賞することができました!
 


多くの専門家と交流し、刺激を受けたことは、今後の研究にも役立つと感じています。
ASRMに参加した他のスタッフのブログが続きますので、楽しみにしていてください。

胚培養士SH

 


 

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