みなさんこんにちは!
胚培養士のSです。


私は7月15日、16日に行われた受精着床学会に参加してきました。
今年は現地とWebとの併催となり、当院からはWeb上での発表となりました。

 


当院からの発表内容は以下からご欄になれますので、そちらもぜひご覧ください!
受精着床学会♯1
受精着床学会♯2

 

私は今回が初めての学会参加だったので、他施設の方々はどのような研究を行っているのか、発表を直接聞けるのがとても楽しみでした!

 

去年、日本産婦人科学会にて認可された施設において、臨床研究という形でPGT-Aが始まったこともあり、これに関する発表が多くありました。
PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)とは、妊娠不成功や流産の原因となる胚の異数性の有無を調べる検査です。

 

卵子は受精後、細胞分裂を繰り返し、分裂した細胞達が接着して最終的に胚盤胞へと成長しますが、正常な細胞分裂を起こさなかった胚(受精卵)でも胚盤胞まで成長することがあります。
通常の成長過程とは異なった胚でも、胚盤胞まで成長することができれば正常な胚と同じくらいの妊娠の可能性があることが分かっていますが、さらにPGT-Aの技術を用いることで胚の成長の仕方と妊娠の関係について調べることも可能となりました。

 

来年以降もPGT-Aの技術により胚の成長の不思議を解明していくことが期待されます。
日々妊娠率の向上を目指している生殖医療分野において新たなアプローチとなるでしょうか?
当院でも引き続きPGT-Aに関連した研究をはじめ、様々な視点から妊娠率向上を目指した取り組みを行っていきたいと思います!

 

 

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