電話で相談がてら、沖縄の三線店と話をしていたら、やっぱり次の三線は、いつになるかはわからないけど、荒削りの原木を見て、気に入った木を棹にして買った方が良いよ、という話になり、なるほど!となりました。
そのうち出張で沖縄行きますから、その時にお伺いしますー!
待ってるからねー!とおっしゃって頂きました。
で、早速沖縄へ。三線店へ。
荒削りの材木が沢山あります。
カミゲン四つ割と普通のユシ木は持っているので
次はユシ木の良いやつで棹作りたい、というと4本選んでくれました。
うわー!全部実入り。
白太と呼ばれる白木の部分がないやつばかり。
三線の棹の材料として、ユシ木の色の濃い部分が実と言われて、珍重されているのです。
とくに黒〜紫っぽく茶色い実の入った木材は黒ユシ木と呼ばれ、なかなか手に入らないようです。
この4本の中に一本ありました。
『こんな木はもう無いよ。手に入らないだろうな。
間違いなく、良い三線になるよ。長く使っていれば、いずれ家宝になる、恥ずかしくない三線になるはずだよ。』と三線店の大将が言う。
どうやら国頭の原生林にて伐採された樹齢200年と推定される古木から採ったらしい。
今は伐採禁止だから、もう手に入らない、という事で迷わずコレにします、ですよ。
型はユナーにしなさい、というのでユナーに。
ゆっくり作っててもらって大丈夫です、と仕事へ。
もっと三線店でダラダラとしていたかったのですが(笑)
で、1ヶ月後。
また、たまたま沖縄出張が決まりました。
三線屋に行きたい。
前にメルカリで買った三線がどうも納得行かなくて
色々と診てもらいたいと感じていました。
人から買った棹ですが、持って遊びに行きます、と三線店に電話したら、良い感じに削ったよ、と(笑)沖縄来るんだね、塗りに出さずに待ってるね。と。早い(笑)
沖縄到着してすぐに向かいました。
この貫禄!!
びっしり実入り!!
黒ユシ木です。
カッケー!!
下の写真、一番左が大将愛用の棹。
胴の仕上がりのチェックに毎回差し込むやつ。
僕のはその隣。
大将のは黒過ぎ(笑)
大将曰く、10年したら同じくらい色が濃くなるよ、との事でした。ちなみに右2本、黒くてピカピカのは塗料で塗ってる棹ですよー。
作業中、三線店に訪れた目利きの方々からも、そんな木まだあったの?と度々言われたんだよ、と言ってました。
ヤバいね。