「怪談 四十九夜 鎮魂」 | 静と動 ibara's blog

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思うがままに 書き綴ります

さてして
脳ミソ埋め埋めΣ(゚д゚;)


今回も 四十九夜シリーズ
「怪談 四十九夜 鎮魂」




中でもキテたのは
「シニマブイが夜歩く」


あらすじは…

戦後間もない頃の話
那覇市に暮らしていた大城家の家族は
沖縄戦終結後 捕虜収容所に送られた
大戦で父と兄を失った大城家は
女性のみ四名
オバアと母 長女のスメ子さん
そして次女のカナ子さんだけとなった


戦後の那覇市は焼け野原
記憶を頼りに実家のある場所へ戻った
西側にあった家の敷地は
どこが隣との境かも分からなくなり
かろうじて屋根の上のシーサーが
奇跡的に瓦礫の中から発見された


しかし実家の裏庭に
焼け焦げたものが無造作に積まれていた
それは人間の屍だった
家の付近で亡くなった日本兵 米兵
民間人たちなのだろうか


大城家の四人は 
近隣の住人とアメリカ兵に手伝ってもらい
近くの土地に骨を全て埋めた
供養してくれるお坊さんもユタもいない
花も酒も塩もない 
水さえ その時はなかったのだ


やがて大城家は廃材を使って
バラック小屋を建て
治安の悪くなった那覇市で
夜は明かりを消し 交代で見張りをたてた


次女のカナ子さんが当番の夜
ざくっざくっと誰かの足音がした
カナ子さんは怖くなって
誰かと声を張り上げた


「みず、水ぐゎー」
カナ子さんは うちには水がない
三軒隣の喜舎場さんの家に井戸があるから
そこでもらってと返した
すると足音が遠ざかっていくのが聞こえた


しばらくすると また別の足音
隙間から三人の日本兵が見える
「水をもらいたい」
カナ子さんは 先程と同じ回答をした…



☆いやぁ~何か切ないんですよ(´ー`)
このあと何人も水が欲しいと
シニマブイ→死んだ人の魂が
大城家に訪れます(T∀T)


毎晩来られても困る
オバアに教わったある方法で
シニマブイは来なくなったが…
この結末は ツラいです(´Д`)
気になる方は是非読んで頂きたい( 。゚Д゚。)


他に
「弁当屋」
「責任感」
「無節の木」
「年中行事」もヤバかったです( ;゚皿゚)ノシ



以下独語⬇
今年~96 冊目♪
嗚呼 実話怪談面白いなぁ( *´艸)