(リン) 突然のお手紙、失礼します。
(ミク) ハート型のシール貼った色気の無い封筒
     ネギの香り漂わせた大人ぶった便箋
(リン) ずっとずっと前からあなたのことが大好きです
(ミク) 震えた字で書いてくれた可愛らしいその文字
     ごめんなさい書かせちゃって実は全部知ってた

(リン) 早くお姉様って呼びたい
(ミク) こたえ焦らすのがたしなみ
(リン) 図書館の
(ミク) 棚越しに
(ミク・リン) 見詰め合おう

(ミク・リン) 紙とペンを取って 恋を始めよう
        二人で どこまでも行こう
        口に出せない想いをインクにして
        かざらず、まっすぐ書こう 「好きです」


(リン) お姉様が残した 最後の手紙
(ミク) この手紙をあなたが読んでいるということなら
     私はもう世界の果て越えたところにいるでしょう
(リン) ちょっと待って、ウソでしょ?
     私を置いていかないでよ!
(ミク) 寂しいなら歌いなさいゴミの底で逢いましょう
     穴の開いた傘をさしてその日来るの待ちなさい

(リン) そちら側に今から行きます
(ミク) 路面電車の終着駅
(リン) ヨーヨーと
(ミク) いたちごっこ
(ミク・リン) カレンダー

(ミク・リン) 紙とペンを捨てて 沼に溺れよう
        二人で マリーの部屋にこもろう
        今日も子供が消えて アリスが死に
        ナンシーが殺されるから
        海と月が沈み 空が割れたら
        二人で ブランコに乗ろう
        まわる時計の針が
        13番目の数字さすまで続けよう あやとり


(ミク・リン) 左向け 左向け まわれ右 気をつけ?
        友達の 友達の 友達が あなた?
        明日の 一昨日の 明後日は 今日?
        ご飯食べて 歯磨いて シャワー浴びて 寝ましょう?
何を求めて歌うの? 答はどこにあるのでしょう?
金?名声?笑顔?愛情?


歌いたいから歌う それが答なの?
嘘しかない陶酔に 何の意味がある?
歌ってる間だけは 難しいこと忘れられる
まるで麻薬に足を取られ 溺れてくよう

何を求めて歌うの? 答はどこにあるのでしょう?
金?名声?笑顔?愛情?
生き残るために歌う? 歌い続けるために生きるの?
永久に続く五線譜 「何のために?」


歌うことを純粋に 楽しんでた頃
答知るのが怖くて 歌に逃げていた
たくさん聞き手が欲しい それは自己愛の裏返し
心擦り切らせ歌っても 答は出ない

いつ滅ぶとも分からない この世界の水平線を
じっと見つめて独り歌う
歌うことしか出来ない 逃げ道にあるのは暗闇
永久に続く五線譜 「何のために?」

「楽しいから?」
「気持ちいいから?」
「夢があるから?」
「悔しいから?」
「信じてるから?上手くなれると?」
「評価されるの見たいから?」
「孤独になりたい?」
「ひとつになりたい?」
「混じり合いたい?」
「見つめあいたい?」
「考えたくない?」
「逃げ出したい?」

終わることのない ダ・カーポ


その場しのぎの快楽で 「今」から目を逸らす逃避行
愛 知っても楽になれない
死を選ぶのは簡単 死んでも答は出ないから
永久に続く五線譜

何を求めて歌うの? 答はどこにあるのでしょう?
金?名声?笑顔?愛情?
生き残るために歌う? 歌い続けるために生きるの?
永久に続く五線譜 「私は誰?」
あと一日で 世界が終わろうとも その蕾は花開くでしょう
百日も 長く咲けるよりも 美しく孤独に枯れる


耳の奥で椿の花が ぼとりもげる音がする
心の臓を踏み潰されて ぐちゃりと土に還りなさい
咽の奥で椿の花が どろり融ける味がする
足の腱を噛み千切られて じろりと星を睨みなさい

眠れ 眠れ 最期の夢安らかであれ
踊れ 踊れ 焼けた靴を履くシンデレラ

あなたが路を 尋ねてきたのなら 千里示す道しるべになろう
あなたが空を 見たいと願うなら 火星より紅い惑星になろう
あなたが声を 求めているのなら 岩に沁みる断末魔になろう
あなたが海を 聞きたいと言うなら ためらいなくこの御髪引き裂こう


腹の奥で椿の花が がさり動く音がする
水の底に閉じ込められて ごぽりと溺れ腐りなさい
森の奥で椿の花が ぼきり折れる絵が見える
骨という骨全て砕かれ ぬちゃりと蟲に喰われなさい

暗く 暗く 黒の色さえ見えぬ闇と
赤く 赤く 狼の腹の中で散れ

あなたが側に 居たいと願うなら へその緒刻んで首輪にしよう
あなたが共に 歩みたいと言うなら この皮剥いで靴底にしよう
あなたが愛の 口付けせがむなら 水子を唇に塗りたくろう
他の誰かに 奪われるくらいなら 自ら薬指砕きましょう


あと一日で 命が終わるなら 椿の花は悩むでしょうか
百日も 長く生きるよりも 美しく孤独に枯れる