デニムの国から -7ページ目
今 振り返るとあの時が一番の絶頂期だったと
すべての楽しさや喜びを 凝縮して過ごして
しまったんだと思う・・・
その後 あっという間に結婚まで 話が進んで
あれよあれよと いう間に・・・
奈落の底に落ちて行くわけだが・・・
色んな現実を見なくてもいい OL時代には
多少の心配事はあったとしても 一緒にいる事は
実に楽しくもあり 充実した時間を過ごした
大学時代の親友トモヨとナオコが 私に男が
できたことに仰天して 2人して大阪まで会いに来た
狭いアパートに久しぶりに女3人で川の字になって
昔話に話を咲かせながら 互いの恋愛論で
遅くまで眠れなかった
当時 遠距離恋愛をしていたトモヨは 彼の事を
思うあまり 電話の後泣き出したほどであった
クールなナオコはちゃっちゃと要件を話したようで
あっさりしていたが、それほど私たちが仲睦まじく
見えていたらしい・・・
休みのたびに暇を持て余していた年月が
嘘のように凝縮して楽しい予定でいっぱいに
なった・・・
そんな時 見知らぬオバサンが言った一言
「今が 一番ええときやな~」
その時は なんで?と思っていたが
その言葉の意味が痛いほど判る今日この頃
である
素晴らしいもてなしを受けてしまった私は
旅行後 積極的にゴロウさんとの連絡を取る
ようになっていた・・・
地元にお付き合いをしている女性がいる・・・
ことは旅行中に話を聞いていたが、上手くいって
いないなら・・・・と都合よく解釈し
いつしか 急接近していた・・・
恋愛は盲目で 恐ろしい現実がゴロウさんの
周りにあることなど 1mmも想像することなく
たのしい 明るい お付き合いをする事となった
お互い一人暮らしだったため 家族に気を使う
ということなく 自由に行き来ができる立場ゆえ
愛用している自転車で 互いのマンションから
マンションへと移動していた
いつしか 自分のマンションに居座り始め
実家からの電話にさっぱり出ないことにお叱りを
受けていたようであった・・・
まさか 恐ろしいお家事情があるとは
そのころの二人には予想すらできない他人事
だった・・・
時折 会社内の人から誘われるマージャンで
一向に帰って来ない時は 雀荘まで自転車で
駆けつけて 彼の自転車があるかどうかを
確かめていたほど・・・・
すっかり夢中になっていた
つづく
ひととき 女として初めてエスコートされた
ゴールデンウィークの余韻が その後しばらく
続いた・・・
職場でこれほど楽しく会話したこともなく
駐輪場であいさつ程度だった関係が急に
接近したようで このまま休み明けに また
あいさつ程度になるのは 何とも後ろ髪を
引かれる思いにかられた・・・・
・・・といってもこれは勝手な独りよがりである
ことは 大分後になってから判ったが
若気の至りであろうか・・・
社交辞令で 初めての一人旅を楽しませて
くれただけの 遊び慣れた たくみな技に
まったく 気が付かなかった・・・
事もあろうか その時の私は 自分に気がある
と えらい勘違い=妄想により
どうやって 住所を見つけたかは忘れたが
御礼の手紙を速達で送ったのであった
会社=住宅であるため 今思うと 従業員は
どこの誰か??
また 違う女を連れてきよったわ~
なんか 手紙まで来たで・・・・・ っと
冷ややかな目で 見ていたことであろうが
ず~ず~しくも また大阪に戻っても
会いたいというような文面になっていたと思う
今度は逆に私が関西空港まで迎えに行き
まんまと 相手のペースにはまってしまった
つづく

