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デニムの国から

このブログを読んでくれた すべての皆様に幸福が訪れますように・・・
たくさんの波乱万丈な半生をコミカルに 小説仕立てでお届けします・・・
同じような経験をした方に勇気と元気を与えられたら幸いです・・・
Wishing your happiness and prosperity!

私が働いていたメーカーには 販社にも本社にも

たくさんの男性社員がいた・・・

もちろん おじさまキラーの私は 上司や同じ部署に

なった年配の方から かなり可愛がれた方である


子供とアダルトな男性 それに女性群からは

どうも人気があるが、肝心な同世代の男性は苦手で

吐いて捨てるほどいた 男性社員に目も向けず

ゴロウさんを選んだわけは・・・・ 正直魔法に

かかっていたからであろう・・・


ある程度の年齢を重ねれば 色んな方向から判断

できるが、若いというだけで 「この人を逃したら もう

ふさわしい人は現れない」という

勝手な持論に縛られて 突き進んでしまうのであった


そんな私の周囲は 忠告をくれた専務同様に

心配をあらわにしてくれた

何しろ お人よしのボンボンなわけで・・・

甲斐性があるわけでも、実力があるわけでも 金が

あるわけでもない・・・

ただただ 親の七光りで 良く見えただけなのである


実家の両親を見れば その人なりが見える・・・


外面がいい彼の両親も その通り 外面だけは

完璧で本性を見抜けなかった・・・


当時 実家のお店を担当していた営業所長が

3冊の本をプレゼントしてくれた


1冊は一年間の行事が載ったもの、2冊目は 方言が

特集されたもの 3冊目は島の独自な文化・風習を

載せたもの・・・・・であった


それと一緒に ゴロウさん家族 社員の特徴 私が

知っておくべき事項を 紙に書いて説明してくれた・・・


あまりにも無謀な試みをしようとしていた私に

少しでも救いの手を差し伸べようとしてくれた所長は

今はもういない・・・


天国で今でも ハラハラしながら見ていること

だろう・・・


                          つづく

あまりにもトントン拍子に話が進んでいたことに

本人たちは戸惑いもなく  この先の幸せを

疑わずにいた・・・


しかし 周りは一抹の不安を抱かずには

いられなかった・・・


私が大阪の会社に入社できたのは 実父親の

コネとして 当時の専務の力は大きかった

この専務が どこからか私たちの結婚話を

聞いたようで 慌てふためいた


カタブツの父親との親交が深かった専務は

直接わたしに話がある・・・と内線をかけてきた


一体何だろうと 入社以来 知り合いとはいえ

挨拶程度しか話したことのない 専務から

直々に話をしたいとは・・・


予想は的中し、「あそこは日本であるが

日本ではないところだ」

「付き合うのは自由だが、結婚するのは

止めた方がいい」

・・・・・そんな 強気の内容に 若かった私は

猛烈に言い返して 「心配はない」と

言い切った


しかし、親心として心配だった専務は

わざわざ 実家の父親を大阪に呼び出し・・・


結婚する相手はもっといいのが他にもいるから

やめさせろ・・・・と忠告したらしい


日帰りで岡山のど田舎から大阪へ 繰り出した

実父親の心境はいかほどだったのだろう


言い出したら聞かない 私の性格を知っていた

両親は 不安を抱えたまま

結婚話を破談にさせることはなかった


結婚10年後 この専務が忠告した意味が

やっとわかった・・・・と 数々の不祥事を

起こしてくれた ゴロウさんに あの時の専務の

一言が 頭から離れなかった



                     つづく

ゴロウさんは 会社では本当に物静かで 無口

無駄な愚痴を一切言わず、どちらかと言えば

いい人で 感じも悪くなかった・・・


ただ、社交的かと言えば 愛想を振りまくタイプ

ではなく、酒が入れば陽気になるという

典型的な 裏表があるタイプだった・・・


独身貴族であるため 実家での彼の本性は

大阪生活では見いだせなかったが、

実家の親戚宅へ 挨拶に行ったとき

度肝を抜く 態度をとった・・・・


低姿勢で 誰からも非難されるタイプでは

なかった 印象とは まったく違い

祖母と親戚が同居していた家では 置かれていた

椅子に 王様気取りのエラそうな態度で

のけぞって座って 返事も横柄だった


一体 全体 何が どうなっているのか?


あの時の光景は今でも 鮮明に覚えている

それまで あのような態度が3Lサイズの彼を

見たことがなかった・・・


あの時 覚えた小さな不安は 生活を

始めるにつれ 彼の本性の一つとして 明らかに

なっていった・・・・


                      つづく