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デニムの国から

このブログを読んでくれた すべての皆様に幸福が訪れますように・・・
たくさんの波乱万丈な半生をコミカルに 小説仕立てでお届けします・・・
同じような経験をした方に勇気と元気を与えられたら幸いです・・・
Wishing your happiness and prosperity!

大都会の街中では ティッシュ配りのお兄ちゃんや

お姉ちゃんが 結構いて・・・ うっとうしいほどである


そんな人たちに交じって 怪しいセールス族がいっぱいいた

宗教まがいなおじさん おばさんもいて・・・

歩道橋の端から端まで歩いたときには 2-3人に必ず

つかまってしまう


高級なエステの勧誘をやっていた化粧の濃いお姉ちゃんに

店まで連れて行かれたこともあったが、

お金もないし、貧乏暮しをしていることを 切実に

訴えたら 可愛そうになったらしく 勧誘を諦めてくれた


宗教団体が毎回 あなたの幸せを祈らせてくださいと

頭に手をかざして お祈りしてくる おじちゃんもいれば


貴女は今 幸せですか?と ひつこく聞いてくる

おばちゃんもいた


あまりにひつこいと思ったので、「幸せじゃない」と

答えたら まじでびっくりした様子で 「それなら 私たちと

一緒に 向こうのビルに来てくれませんか? どうして

幸せではないのですか? 何でそうなのですか?」

・・・・・・とそれはそれは 恐ろしいほどの質問攻めに

あったこともある


大阪での生活は4年間だったが、最初の1-2年は

この連続で どれだけ 自分が田舎もんだったかが

あらためて よくわかる・・・


相手だって バカではない。

話を聞いてくれそうな人を 選んでいるのだ・・・

田舎から出てきて 知り合いもいない 私なんか

絶好のターゲットだったに違いない


3年後に 梅田近辺で 一度 勧誘されたエステの

お姉さんを見かけた・・・

当時と同じ ド派手なメイクで すぐにわかった


しかし、勧誘はされずに通り過ぎることができたことは

何より 都会の生活に馴染んできたことの 証しだと

ちいさく ガッツポーズをした 気持ちだった


                         つづく

大学時代に 少しずつは自分の洋服を買えるように

なっていたが、それでも 大都会大阪での生活には

まだまだ ついていけないほど イモ臭かった・・・


そのため、土曜日と日曜日には掃除・洗濯をさっさと終わらせ

梅田まで 出かけた・・・

もちろん一人だったが、見るものと 人の多さに 毎回

とてつもなく疲れ果てた・・・


特に梅田阪急百貨店のショーウィンドーは 毎回 

ディスプレイが めちゃくちゃ凝っていて 見るだけでも

充分楽しめた・・・

そんなものに足を止めているのは 私の様に田舎から

出てきたものか、子供連れの親子くらいだったが・・・


大学時代の友人が 大阪へ遊びに来てくれた時には

毎回そのディスプレイに みんな感動していた


お店の人もそうだが、買い物に来る客も どうしてこんなに

皆 金持ちなんだろう?と 不思議に想う程  誰もが

ブランド品を持ち、颯爽と歩いていた


洋服を買うにも 値段を見たら 失神しそうなものが

ズラリと並び・・・・ それをあたかも 普通の買い物のように

買っていく人たちを見て・・・・

自分もそうゆう身分になりたいものだと 切望した


結局のところ、大して洋服を買えるほど お金もなければ

意地でも買ってやるという 意気込みも 

人の多さで 参ってしまい 諦めモードになる。


入社当初は同期のハッチーや アンコが 気を使ってくれ

ときどき一緒に 梅田散策に付き合ってくれた


カップルが やたら多く どうしてこうもまあ

くっついていられるもんかと 不思議でもあったし

羨ましくもあった・・・


毎回 帰りがけに ハーゲンダッツのアイスクリームを

食べ、その向かいにあった めちゃくちゃ人気のある

パン屋で ごっそりパンを買い占めて帰っていった


                         つづく

近畿地区の販売本社として 一階には営業部隊が集合し

同期のアンコは 営業事務として 電話対応から 書類作成

営業の補佐として忙しい部署に配属された


彼女は見た目のクールさと 反比例して かなり仕事が

できる子だった・・・

いかにも 仕事なんてやりたくな~い!という格好をよくして

出勤していたので、見た目で損をするタイプであった


毎日 鳴りっぱなしの電話に 営業の人たちが大声で

怒鳴っていたり、叱られていたり、

活気のある部署で 仕事をしていた


私のいた4階とは まったくもって 違った・・・

毎日があっという間にすぎる 1階と 時間が経つのが

遅く感じる 4階では お払い箱?と思う程

くら~い印象を受けた


2階のフロアーには ベテランの女性が 専門分野の

営業マンからの提出資料を パソコン相手に 手際よく

こなしていた


3階のフロアーには 総務・経理・社長室があり、

お局様 トップグループが整列していた・・・

毎日 帰りがけに 郵便物へ切手を貼りに行くのだが

毎回 イシハラさんに 声をかけられ チェックをされた


このイシハラさんがいるから 経理が成り立っているほど

強烈に存在感を表していた


一階の離れたプレハブには 電算室という場所があり、

そこにも クリハラさんという これまた強烈なオバチャンが

存在し、毎日 しかめっつらで パソコンに向かい

たばこをふかして 淡々と仕事をこなしていた


総勢130名くらいだろうか この一つのビルで一緒に

働いていた・・・

いや もっといたかもしれない・・・

小さいわりには ごっそり収容されている

そんな会社だった