奇皇后48~49話の間の隙間を妄想。
ペガンを自らの手で討ち、憔悴しきったタルタルを、
ヤンの依頼でホンダンが見舞う話です。
CP要素は特に意識してませんが、
本筋は(タル+ホン)→ヤンでタルタル×ホンダンっぽくもあったり。
少しでも苦手な方はご注意を。
(他の投稿サイトでも公開しています)
ペガンを自らの手で討ち、憔悴しきったタルタルを、
ヤンの依頼でホンダンが見舞う話です。
CP要素は特に意識してませんが、
本筋は(タル+ホン)→ヤンでタルタル×ホンダンっぽくもあったり。
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※この記事は韓ドラが好きすぎて、
ひたすら個人的に楽しむために書いた二次創作品です。ご了承ください
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今夜、大明殿で大きな変化が起きる―。
おそらく、主の最後の戦い。
いつ呼び出しがあってもいいように、
ホンダンは主であるヤンの住まいである興徳殿に控えていた。
子の刻を過ぎ、しばらくしてヤンが慌ただしく興徳殿に戻ってきた。
部屋に入るや椅子に倒れ込むように腰を下ろし、頭を抱える。
「ヤン様」
ホンダンは主が無事に戻った事に安堵したが、
ヤンの様子から、なにかしらよくないことが起きたことを悟った。
ヤンに駆け寄るホンダン。
ふう、と一息つくと、とヤンは静かに話し出した。
大明殿での出来事。
ホンダンは言葉を詰まらせる。
「まさか、タルタル様が丞相を…」
ヤンが師であるタルタルを尊敬し、
味方として必要としていたことはホンダンも知っている。
もちろんホンダン自身も、
タルタルがヤンの味方になってくれたらどんなに心強いかと願っていた。
叔父であるぺガンに刃を向けたという。
驚きの余り、ホンダンは言葉を失った。
「陛下が私に…仇を見るような目を向けられた」
ペガンの死。
それは激しい対立が続いていた戦いで、ヤンが勝利したことになる。
だが、皇帝であるタファンがペガンの死を深く悲しむ姿に
ヤンは明らかに傷ついていた。
ヤンとペガン、どちらか一人を選ぶなら、
二人とも失った方がマシだ、と言い放ったタファン。
ペガンを失った原因のヤンに怒りの眼差しを向けたのだ。
慰めには到底ならないだろうが、
ホンダンはヤンのそばへ進み、そっと主を抱きしめた。
「ヤン様…」
おごりがあったわけではない。
ただ、婚姻を結んだ女性として想われている自身はあった。
だが、まさかあのような視線で自分が突き刺されるとは…。
「ヤン様…どうか、お気を確かに」
ヤンの心の痛みは手に取るように分かる。
雑用係としてやってきたヤンと宮中で出会い、
それからずっと一緒に過ごしてきたのだ。
この国の摂政となっても気心知れた友人であることに違いはない。
彼女との出会いはホンダンの人生にも色を与え、
いまとなっては互いにかけがえのない存在になっていた。
優しく背中を撫でられ、ヤンの心も落ち着いたのか
ふぅ、と一息吐くとホンダンの手を取った。
「…ホンダン、頼みがあるの」
これは命令ではない。
友人として、ヤンは手に力を込めた。
「何なりと」
「今から宮殿の外へ。ひとつ用事を頼みたいの」
「タルタル様が…心配なね…」
ヤンはうすく微笑んだ。
少し悲しく見えたその笑みを肯定と判断して立ち上がる。
「すぐに行って来ます」
「夜も更けているから…どうか、気をつけて」
ヤンの肩を撫でてホンダンは早足でヤンのそばを離れた。
すれ違い様にパク・プルファが声をかける。
「私は興徳殿の護衛があるから一緒に行ってやれない。…頼んだぞ」
「はい」
丞相を排除できたが、それも一刻前のこと。
既に皇太后には知らせが入っているだろう。
ペガンを失った皇太后がすぐにでも何か仕掛けてくるかもしれない。
タファンの怒りも買ってしまった今、油断は出来ない、といったところか。
「行って参ります」
ヤンの従者であることを隠すため私服に着替え、
ホンダンはタルタルの元に向った。
(2に続く)