タルタルヤンです。奇皇后24話の花嫁修行中の補完。
 
ペガンの屋敷でのヤンとタルタルのやりとりが萌えまくったので、
タルタルヤン設定があったらいいなぁと思って書き始めたら、
あっという間に叔父上が敵に回ってしまいました

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※この記事は韓ドラが好きすぎて、
ひたすら個人的に楽しむために書いた二次創作品です。ご了承くださいあせる



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「復讐に舞う天女」
 
 
 
 
 
「どうだ、なかなかであろう」

 
 
ペガンは顎髭を撫でながら、満足げに続けた。
 

 

「あの娘、武芸だけでなく舞の才もあろうとは
皇帝にやるのが惜しいくらいだ」

 

 

叔父の視線の先には石畳の上で軽やかに舞う女。
 
淡い黄色の着物の袖がたなびく。
 
長い髪は優雅に風と遊ぶ。
 

 

「我が一族はとんでもない宝の原石を味方につけたのかもしれんぞ」
 

 

ヤンの舞を初めて見た日、時が止まったような気がした。
 

 

女の舞などこれまで何度も見たことがある。
 
しかし、キ・ヤンの舞はこれまで見たものとは全く違う。

 

ヤンの動きには品位の中に強さも感じられた。
 
しなやかに踊るヤンの肢体は丸みばかりの踊り子とは明らかに違っている。
 
 
手の先、足の先まで芯の通った動きは、
戦いを経験して培った筋力が備わっているヤンだからこそ表現ができるものだ。
 
 
ただ美しさに惚けて眺めるなら、気づきもしないだろう。
 
女人でありながら、ヤンが武術にも優れていることを。
 
しかし、その強さの根底にあるのは復讐心であることを
ペガンもタルタルも知っている。
 

 

-復讐に身を投じた者ほど裏切りの可能性を案じるべき

 

タルタルはヤンをペガンの養女にし、
さらに側室候補にすることを頑に認めなかった。
 
もっとも、ペガンはタルタルの説得には全く応じず
「そなたが私に逆らうとはこれが初めてだな」と軽くあしらい続けたのだが。
 
ペガンは甥の忠告よりも、
ヤンの才能との出会いを心底喜んでいたのだ。
 
それからというもの、ペガンは暇を見つけては
ヤンに施される楽器や舞の鍛錬を眺めて過ごした。

 

ヤンの舞う姿に己の栄光の姿を重ねて。
 
 
(2に続く)