小さい頃から、周囲の人を楽しませたい、驚かせたい!とイタズラばかりをしていた私はいつしかエンターテインメントの世界に憧れます。
母が音楽を仕事にしていた影響もあるでしょう。
そもそも音楽を仕事にできた時点でハッピーでした。
大学では音楽を専門に学び、最初は音楽の教師を目指しました。私だったら従来の先生よりも音楽の本当の楽しさを伝える教師になれるのではないか、と思ったからです。(かなり自信過剰ですな・・・。)
でも教育実習にいって一瞬で悟りました。「これは私のする仕事ではない。他の人がするべきだ。」と。(すごく楽しかったけどねー。)
ただ教師に憧れていたのは確かです。
今から思うと、この気持ちがのちに「占いの先生」と名乗ることにつながっていったのかもしれません。
そして、たまたまテレビで「ゲーム会社で作曲する仕事」という職があることを知ります。関西で本社がある(当時)2社を受け、現在では憧れの職業にランクインされているゲームクリエイターとなり、サウンドデザインという業務に携わることになります。
天職だと思いました。
朝から晩まで好きな音楽をパソコンに向かって作り続けるのです。
しんどいです。笑。徹夜仕事もしょっちゅうで眠れません、でも、それさえ楽しいと思う日々でした。おそらくすごい数の曲を書いたはず。(400〜500曲ぐらいかな)
書けば書くほど腕も上がり、それが楽しくてやり続けてました。
しかし、社員になって二年目。
私は一人暮らしを始めます。
神戸市長田区の築30年のアパート。
もうおわかりですね。
そう。
引っ越して1年も経たない間に、阪神大震災にあいます。
連休が明ける日でした。
朝方、なんだか気分が悪くて(多分昨夜の酢豚を食べ過ぎたせいだろう。と)目が覚めます。
その瞬間の大きな揺れでした。
尋常じゃなく大きく縦に揺れる一人暮らしの部屋の中は、まるで洗濯機に放り込まれたような気分でした。
その尋常じゃない揺れの中で、ぼろアパートの天井が歪んで揺れるのを見た時
「ああ、天井が落ちてきて、このまま死ぬのかな。」
って冷静に思考しました。
死ぬ時って、物事がスローモーションに見えるって言いますが、そんな感じでした。思考がすごくフレームごとに細かく見える感じでした。
不思議と怖くはありませんでした。
ただ
「ああああ・・・(大きなため息)」
と共に、
残念な気持ちで一杯
になったのです。
まだ何も成し遂げていない。
親孝行さえしていない。
冬にもらったボーナスも使っていない。(笑)
生命の保険さえかけてない。
親に残すものもない。(笑)
何にも残さずに死ぬのか・・・。
ああ、人生ってやっぱり幼い頃に学んだ通り「ままならない」ものだ。
死はいつも隣り合わせなんだ。
私は、安物のパイプベットの下で必死に潜り込み震えてました。
死ぬ前に考えることって意外としょうもないねんな・・・なんて思考したのも覚えてます。
何分ほど続いたでしょうか。
揺れはおさまります。
生きてる!!!
そのままおぼつかない足取りで、私は玄関出口へと行くのですが、ドアが開かないのです。アパート全体が玄関側に傾きドアがへしゃげてあかない・・・。
余震らしきものもくる。
ああ、やっぱり死ぬんだ。と思いながら「だれか〜〜〜あけてくださ〜〜〜い!!!」と自然に叫ぶ私がいました。
するとお隣さん(カップル)が外から蹴破ってくれたのです。
「大丈夫かあ!!!」って。
扉が開いたのです。
今から思えば、ここで一旦生まれ変わった気もします。
おかげさまでかすり傷ひとつなく、小学校へ避難します。
(その前に、近所の同僚の家に駆け込んだな〜。)
さて、そんな震災を乗り越えつつも、続けた会社員。
もっともっと可能性を試したいと思うようになります。
(占星術で言うと太陽期スタートです)
そして、会社を退職し、ベンチャービジネスに携わることとなります。
ゲーム業界の先輩たちと小さなソフトハウスを立ち上げ、そこで私は同じようにゲームサウンドクリエイターとして勤務し続ける日々が続きます。
しかし、景気の良い時とそうでない時の差が大きいベンチャー起業。当日一人暮らしだった私は経済的に困窮してしまうことになります。
来月の家賃を支払うことに困り果てた私は、ベンチャービジネスへの夢を諦めることもできず、だからといってお金がないのも困る・・・という有様でした。
友達の披露宴に招待されているのにお祝いを持っていけない、どうしよう。そして家賃すら払えない。実家には言いたくないというグルグルした考えの中、気がついたら消費者金融の無人マシーンの前に佇んでいました。
しかし、それもなんだか怖くなって、向かい側の書店に入ります。立ち読みでもして気を紛らわそうと思ったのでした。
これが私の運命を変えたのです。というか運命だったのかな。
今でも本屋さんは私のラッキープレイスです。
忘れもしない・・・何気なく手にとって立ち読みした雑誌・・・確かファッション雑誌でした。巻末に12星座占いが載っているので何気なく立ち読みです。
すると記事の下に「電話占い師募集」という文字が目に入ります。「在宅で夜間にできるお仕事」ということで、昼間ゲームクリエイターのお仕事をしながらでもできる!と思ってすぐさま興味を持ったわけです。
今から思えば無謀でした。
なぜなら占いの「う」の字も勉強したことない私でしたから。
しかし、その本屋さんで「タロット占い」という入門本にカードがセットになっているものをなけなしのお金を叩いて購入し、その夜、占い会社のオーディションを電話で受けることになったのでした。
良い子の皆さんは真似しちゃダメです。
買ったのはこれ
もちろん占いなんて雑誌の12星座占いを読むぐらいで、提供する知識などゼロでした。しかし背に腹は変えられないということで、藁をも掴む気持ちでオーディションを受けたのでした。
他にもコンビニでバイトすることや、夜のお仕事も考えなかったわけではないのですが、一番抵抗なく導かれたのが不思議なことに「占い師」というお仕事でした。後からいろんな方に話すと「一番ありえない選択」だそうです。
さて、これまたラッキーなことにオーディションに見事合格し、その夜から待機することになります。
これが私が占い業界、そしてタロット占いという分野に足を踏み入れたきっかけだったのです。25歳の時でした。
これが占い師人生のスタートです。
とりあえずここで一旦完結します。
お付き合いいただいた皆様ありがとうございます。
まゆちん
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