入院以降と今後の予定 | 山あり谷あり、カーブあり

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家でも仕事でも一緒に頑張ってきた夫と妻のブログ

19日に胆管造影術(ERCP)を行い、本日が2度目でした。

ドレナージは外れましたが、いま2本のステントが胆管に

置いてあります。 胆汁の通り道はこれで確保されました

が、肝心な炎症値や黄疸はますます進み、癌自体の症状は

悪化しています。 

疼痛もありますが、息切れと脱力感が酷く、ベッドに寝たきり

で、座ることさえ難しくなってしまいました。


と、そこへ今日の朝、国立癌センターの医師より連絡が

入りました。

現在、夫の治療は、かかりつけのJ大学病院と国立癌センター

で連携を取って頂いています。

アレクチニブがいよいよ解禁となり、J大学病院に下りて

くるのは10月ですが、国立癌センターはそれに先駆けて

9月初日からのスタートなので、準備の為に明後日までに、

転院してください、との事でした。

歩くこともできなくなっている夫ですが、なんとか車椅子と

車で転院させる事にしました。


あれほど待っていたアレクチニブが、いよいよ使えるのだ・・・

と喜びたいところですが・・・、その前日になる明日、「肝生検」

による遺伝子検査を受ける事が決まりました。


一年ぶりに服用したザーコリが、全く奏功しなかった、というショック

な結果が出た時、もしや・・・という不安が湧いたのですが、やはり

主治医も、当然ながら 「遺伝子の再変異」を疑っておられたようです。

つまり、ザーコリに耐性がつき、LDK378にも耐性がついたことで

夫の癌細胞は既に変異してしまっていて、「ALK陽性」ではなく

他のモノに形を変えてしまっているかもしれず、それを明らかに

する為の遺伝子解析検査という訳です。


大切で且つ必要な検査ですが、正直・・・知りたくないような

非常に酷な検査でもあります。

主治医の仰る通り、夫は現在「極めて厳しい状況」にある事は

間違いないですし、もしすでに「ALK陽性ではなくなった」 という

結果が出た時には、「他に治療の選択肢はもうない」と宣告されて

いるからです。


どんな結果が出ても受け止めるしかありませんし、その肝生検の

結果が出るには日数がかなりかかるので、とにかく今は、一日も

待てるような状況にはないので、効くかどうかはわからない

アレクチニブをスタートするしか他に道はありません。


これまでも、もうダメかも・・と思う事が沢山ありました。

でも、その度に運の強さを発揮して、蘇ってきた夫です。

もしも、今度もまた危機をすり抜けてくれたら、本当に

奇跡はあるのだ・・・と神様に感謝するだろうと思いますし、

仮に、もしも、ダメだったとしても・・・・、夫の命を救うためにと

最善の方法を模索してくださっている医療チームの先生方や

支えてくださっているお仲間の方々には、感謝の気持ちしか

ありません。


全ては、あと数日、(あるいは数週間)のうちに決まります。


心を平静にして、結果を受け入れるつもりです。