昭和の生活(回顧録 その4:小学校高学年(1980年代中盤)⑤) | 昭和こどもの生き残り。

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昭和後期生まれの管理人が面白かった事、楽しかった事、興味がある事をつぶやくブログです。
同世代の明日の活力の、若い世代の新たな気付きの、きっかけになれば幸いです。

<マンガ>

藤子不二雄系(中央公論社)

藤子不二雄ランド(全301巻)

 過去、手塚治虫全集が出ていたのを知っていたので、藤子不二雄全集が出るならきっと、てんとう虫コミックスで主要作品を出版している小学館だろうと思っていたのですが、 

 なんと”中央公論社”という、当時は聞いたこともないようなお堅い名前の出版社からの発売だと知りビックリ。目

 まぁ、読者にしてみれば読めるならどこでもいいやって感じですが、小学館は悔しかったでしょうね。

 

 そして藤子不二雄ランドが今までにない形態だったのにもビックリ。ポーン

コミックスと週刊誌が合わさったような形態。

・毎週1冊ずつ発売

 (例えば週刊連載マンガで3カ月に1回)

・読者投稿ページがある

 (イラストや感想のページ。同じくらい投稿していましたが兄と妹は掲載経験アリ、私だけナシえーん

・巻末は新作マンガ

 (当初はウルトラBやチンプイ、後にタカモリが走る!やまんが道の続編)

・オマケはセル画

 

 それでいて価格は普通のコミックスより少し高いくらいでした。
 
 藤子不二雄ブームといっても扱われるものは、
ドラえもん、怪物くん、忍者ハットリくん、パーマン、オバケのQ太郎くらいだったのですが、
藤子不二雄ランドの刊行により、ウメ星デンカ、21エモン、モジャ公、バケルくん、みきおとミキオ、TPボン、まんが道、魔太郎がくる!!、フータくんなどなどまだまだ面白い作品が数多くあるんだ、ととにかく毎週楽しみでした。
 
 我が家では兄が根気強く買い続けてくれていました。それを私や妹が読む、という、すごく恵まれた時代でしたね。
 
 その後、兄が進学で実家を出てからは手元には無かったのですが、F先生が亡くなった後にすごいプレミアが付いているというのを聞き、恐る恐る兄にまだ手元にあるのか聞いてみたら、すんなりと譲ってくれました。
 その数250冊以上。残りは自分で探し、なんとか全301巻、コンプリートしました。
 
 後に知ったのですが、全集といいつつ、まだまだ刊行されなかった作品や原稿紛失などにより掲載されなかった作品が数多くあったとのこと。
 
 F先生作品に関しては、2009年から『藤子・F・不二雄大全集(小学館)』としてほぼコンプリートされています。雑誌掲載時とコミックス収録時の2パターンが収録されているものもあり、かなり貴重です。
 
 A先生作品に関しては藤子不二雄ランド以来、それっぽいものは刊行されていませんので、小学館さん、頼みますよ~。特にフータくんの100万円貯めて以降の話が読みたいです!!
 

ウルトラB

 A先生作品。藤子不二雄ランドで連載されていたウルトラBがコミックス化。ブームにのってアニメ化、映画化されました。
 

チンプイ

 F先生作品。藤子不二雄ランドで連載。
エスパー魔美以来の女の子が主人公の作品。こちらも後にアニメ化、映画化されました。
 
 F先生の体調がすぐれなくなってきた時期だったでしょうか。チンプイの掲載が過去の未収録作品に置き換わることが多くなり、コミックスとしても4巻のみ。ウルトラBと比べるとずいぶん寂しい量です。
 
 読者の関心は、主人公のエリちゃんが最終的に幼馴染みの内木くんを選ぶのか、将来を保証されているマール星の王子を選ぶのか・・・だったのですが、F先生の死去により未完のままになってしまいました。えーん
 絶筆となった「ドラえもん のび太のねじまき都市冒険記」ですが、描き終えたらチンプイの結末を描く、との噂もありましたよ。
 

コロコロ系(小学館)

あほ拳ジャッキー(ぜんきよし)

 ジャッキー・チェンの人気にあやかったパロディ作品です。
この作品を読んでいた時は私、ジャッキー・チェンを知りませんでした(笑)。
 
 ”あほ拳”という拳法を駆使して、さまざまな敵と戦うのですが、まぁ、私の大好物のダジャレだらけなんですよね。
 
 中でもすごくハマって忘れられなかったのが、コレ。ダウンダウン

 蟷螂拳。テストで0点…。とうろう拳!
リズムがいいんですよねチュー
 あと、ブルース・ソーってキャラもいましたね(笑)。
 

つるぴかハゲ丸(のむらしんぼ)

 ハゲ丸一家が日常の様々なことを節約(ケチる?)する四コママンガ。「つるセコー!!」と言って落とすのがパターンでした。

 そこそこ流行っていたのでこの時代の子供たちは周りの人に対しても「つるセコ!!」って言ってました。

 

ファミコンロッキー(あさいもとゆき)

 私の世代にはある意味、伝説の作品です。ゲーム

 

 主人公がさまざまな相手とファミコンで勝負する、という物語なんですが。

当時は”裏技”ブーム(隠しコマンドや無敵、面セレクトなど)だったこともあり、それが作中に登場することもありました。

 当初は本当にある裏技が使われていたのですが、だんだん架空の裏技が作中に登場するようになり、読者層が低年齢だったことも相まって、架空の裏技が本当の裏技だと信じられるようになりました。

 

 有名なところで、スパルタンXの真のラスボスは24周目のシルビア(捕まっている女性)だとか、スターフォースには100万点ボーナスを超える、999万点ボーナスがある、とか。

 

 スパルタンXはさすがに24周も出来なかったのんで試しませんでしたが、スターフォースは無敵になる裏技があったので試してみました。すごくガッカリしたのを覚えています。チーン

 

おてんば転校生(Moo.念平)

 コロコロコミックに掲載されたMoo.念平先生のデビュー作。

転校してきた女の子の態度が悪かったのが、実は金髪を隠すためにカツラを被っているのが恥ずかしかったからだと分かった主人公が、恥ずかしがることはないと言って女の子も心を開くようになっていく作品。

 文章が下手で文字では伝わらないと思いますが、読んだ時はめっちゃ感動しました。照れ

読み切りで1回読んだだけなのに、35年以上たっても記憶に残っているという事実で理解して下さい。

(物語の記憶から作品が断定できたのはけっこう最近ですタラー

 

ボンボン系(講談社)

スープーマン(はまだよしみ)

 時々買っていたコミックボンボン(講談社版のコロコロみたいな雑誌)で読んでました。
コロコロにはないドストレートなお下品ギャグにハマってました。
 コロコロだとだいたい、うんこ、ちんちんくらいまでなんですが、この作品にはエロがありました(笑)。
永井豪原作と聞くと少し納得できるかな。
 
 あと好きだったのが、スープーマンが人間の姿に戻る時のお約束。上差し
スープーマンは普段は人間の姿をしているのですが、怪人(?)が現れると元の姿に戻って戦います。
 
 で、元の姿に戻る為には丸薬みたいなものを溶かしてスープにして飲まなければいけないんですが、怪人が登場した時にだいたい水分を持っておらず、近くにある様々な液体で代用してスープにして飲むと・・・

 ・・・何か変な感じで元の姿に戻るんですよね。
いや、半分だけのんだから半分変身、とか強引すぎて笑っちゃいますよね。爆  笑
 
ジャンプ系(集英社)

シェイプアップ乱(徳弘正也)

 健康的なお色気ギャグというんですかね。シリアスからのギャグやエロという落差で大爆笑していました。

 覚えているのが、乱(女)と同居人の親戚(男)のあるやりとり。

乱が指を怪我した時にさっと傷口をなめ、その気遣いにドキドキしている乱を見てニコリと笑顔を送る同居人の男。しかしその歯がめっちゃ汚かった!!(笑)

 

 でもこの作品が好きと公言するとエロ確定されるので、人前では読まないようにしてました。

そういう年頃でしたね(笑)。

 

ハイスクール奇面組(新沢基栄)

 私が知った時はすでにハイスクールの時代で、3年奇面組は後にコミックスで読みました。

登場人物の名前がことごとくダジャレだったのがハマるきっかけでした。

 

 マンガ的にも、キャラが突然二頭身になったり、コマの外へ飛び出したりと、それまでにはない斬新な表現がたくさん使われました。

 学園ものあるあるの”卒業したら終わり”というパターンも、タイムマシーンで戻ったということにして長期間連載されました。

 

 で、ですよ。語り継がれる衝撃のラスト。

タイムマシンで戻るのも限界、となりようやく卒業後が描かれるようになったのですが。

 この話がめっちゃシリアスで・・・泣いたえーん。ギャグマンガで泣いたのは初めてです。

 

 そんなさわやかな感動の余韻に浸りながら最終話を読むと・・・・・、ナント全てが空想だった!というオチで3年奇面組の第1話に戻るという・・・。

 結局ですね、3年奇面組の第1話の奇面組に出合ってから最終話のこの瞬間までの事が全て1人の少女の空想だったんですよ。

 それはショックを通り越してトラウマですよね。

 

 2000年代前半に復活したときは大喜びしましたが・・・短命に終わってしまいました。

 

ドラゴンボール(鳥山明)

 Dr.スランプアラレちゃんの作者の新作ということで読み始めたんだと思います。兄がコミックスを買ってました。

 当初はタイトル通りのドラゴンボールを探す冒険マンガだったのですが、いつのまにかバトルマンガに。

それがまぁ、ここまで大ヒットするとは思ってもいませんでした。びっくり

 ・・・ヤムチャがなぁ。。。

 

きまぐれオレンジロード(まつもと泉)

 直接的な表現はないんですけど、話の展開やキャラクターの言動でドキドキさせてくれる作品です。
この作品も、表立って好きとは言いにくい作品で、コミックスはベッドの敷布団の下に隠してました(笑)。
 
 自分的には、まいっちんぐマチコ先生と同じ分類でした。乙女のトキメキ
マチコ先生は視覚的なエロ、オレンジロードは想像するエロ、と思ってました。懐かしいなぁ。
 
 後年、作者本人による視覚的エロ作品になった特別版が発売された時はちょっとショックでした(いや、ちゃんと買いましたけどねニヤニヤ)。
 

ガクエン情報部HIP(富沢順)

 兄が持っていたコミックスで読みました。全3巻だったので読みやすく、何度も何度も読んでました。

じんわりと心が温かくなるいい作品です。

今考えると、篠原健太先生のSKET DANCEっぽいですね。

  

 後に実写ドラマ化されてました。

メインの1人がデビューしたての”森高千里”さんだったそうです。ラブラブ

 

 また読みたくなって探しているんですけど、かるくプレミアがついているみたいです。

 

シティーハンター(北条司)

 連載時も読んでいたのですが、個人的に火が付いたのはアニメとドラマCDからです。

コミックスを集め出したのもだいぶ後になってからです。

 

 当時もアニメ化や映画化で盛り上がっていたのですが、近年になっての実写映画化(しかも海外)、アニメ映画化にはビックリしました。主人公役の神谷明さんも70歳すぎて「モッコリ!!」上矢印って言うとは思ってなかったでしょうね(笑)。

 

 余談ですが、私の高校の友達がご近所さんだったそうです。

 

ついでにとんちんかん(えんどコイチ)

 抜作先生の「いきなり尻見せ~」と天地くんの「いきなり前見せ~」のイメージが強すぎて、内容は覚えていません。


飛ぶ教室(ひらまつつとむ)

 はだしのゲンで”核の怖さ”を学んでいた時代だったこともあり、強烈に心に残った作品です。

 

 小学校の校庭に作られた”核シェルター”に忍び込んだ生徒を追って、担任の先生と共に入っていった主人公たちでしたが、警報機が鳴ったので念のため避難してみると・・・地上では本当に水爆が着弾し、あっというまに死の世界になっていて。。。

 先生と生徒たちが厳しい世界を生き抜いていく作品です。・・・先生、途中で死んじゃうんだよなぁえーん

 

恐怖系

恐怖新聞(つのだじろう/秋田書店)

 発売されたのはかなり前の事なんですが、私の体験としましては5年生の時にクラスメイトに勧められて読んだのが初めての出会いです。

 

 そのクラスメイトはつのだじろう作品がすごく好きで、この”恐怖新聞””うしろの百太郎”のコミックスをクラス中の人に貸し出して猛アピールしてました。

 

 その甲斐あってか、5~6年時はクラスでも私自身の中でもオカルトブームがきてました。

心霊、UFO、未確認生物や、コックリさん、キューピットさんなどなど、全部この時期です。

 

 つのだじろうの作品の中でも特に印象に残っているのが、画像にもあります短編集の”亡霊学級”の中の1話。

 あるいじめられっ子がいじめられた腹いせにを殺していたのですが、ある時から自分の弁当の中に虫が入るようになり、虫の数はどんどん増えていき、中身全部が虫になってしまってそれを食べるしかなくなってしまい、最終的には自分も虫になってしまったという話。

 え~いじめられっ子の方が!?と少し切ない気持ちになっていたのですが、ラストはその子をいじめていた子の弁当にもが・・・というところで終わりました。

 この2段の恐怖が強烈でしたね。ドクロ

 

 オカルトブームはつのだじろうだけでは飽き足らず、様々な作品に手が伸びていきます。右差し

 

エコエコアザラク(古賀新一/秋田書店)

 これも恐怖新聞と同じ秋田書店のチャンピオンコミックスです。古本屋で見付けました。

後述しますが、古賀新一自体は他の作品で知っており、あの人の連載作品なんだ、と買い揃えました。

 

レモンコミック(立風書房)

 今、BOOK OFFとかで探そうとしてもどのジャンルに入るのか分からないのですが、当時は”恐怖コミック”というジャンルでたくさんの作品が並んでました。

 出版社もいくつもあったと思いますが、我が家にはなぜかこのレモンコミックスが多数ありました。

 

 元々は妹が買い始めたと思うのですが、途中から気に入った作者のものを私も買うようになりました。

そんな中から私のお気に入りをご紹介します。

 

古賀新一作品

 エコエコアザラクのところで、他の作品で知っていると書きましたが、その、作品です。
”夜が怖い!”が最初だったと思いますが、その中の1話で強烈に印象に残っているものが。
 ある男が片思いしている子の家の天井裏に忍び込み、女の子が寝静まったのを確認してから、天井裏から彼女の口元にめがけて糸を垂らし、その糸に自分の唾液を伝わせて彼女の口に入れ、キスをした、と大喜びするという。そういう事を繰り返しているうちに自分の姿が見るもおぞましい姿になっていったという。。。いやー、キモすぎる!!
 でもね、この作者の描く女の子が妙に色っぽくてねラブラブ。他の作品も買うようになりました(笑)。
 
広永マキ作品(星座作品限定)
 星座占い、血液型占い、というのはいつの時代でもそこそこ盛り上がるものだと思いますが、その要素に恐怖をプラスした作品です。
 こういう場面で、〇〇座の人はこう行動する、みたいな感じだったと思います。
自分の星座の作品は発売されるのをずっと待っていたのですが、結局はこの4つだけのようでした。
 
いばら美喜作品
 この方の作品はとにかく”絵と内容のアンバランスさ”にヤラれました。

 少女マンガ風の作風が多い中、劇画調といいますか、一昔前の画風といいますか、マンガというより絵物語を見ているような、このアンバランスさが妙にクセになるんですよね。

 まだ未読の作品もあるので、これからも追い続けます。

 

森由岐子作品

 恐怖コミックの中で私の中のNo.1がこの森由岐子作品です。
 
 きっかけは血液型作品でしたが、少女マンガの画風を恐怖の方へ振り切った表現が、恐怖を通り越して大爆笑でした。

 みんなすごい顔です(笑)。
 
 そして恐怖側の顔も。

 少女マンガ特有の豪華で華やかな女性を恐怖の方へ振り切ると、こうもリアル恐怖になるもんですね。
モンスター的やスプラッター的な絵より、こういう絵の方がより恐怖を感じます。
 
 森由岐子作品もまだ数多くの未読の作品がありますが、こちらもそこそこのプレミアが付いているので、ぼちぼち集めていきたいと思ってます。
 
 
 
 
 
・・・ということで今回はマンガの項目でした。
小学校高学年もあと残すところ、ゲームとホビーの項目のみ。
しかしま~、どちらも内容多くて時間かかりそうだな~。