在留資格認定証明書を海外へ送る方法 | 元日本人の在留資格(ビザ)と日本の永住権

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アメリカを始め海外から日本へ帰国・移住する元日本人、日本人with外国人配偶者の在留資格(ビザ)申請を専門とする行政書士のブログです。

昨日のブログで、在留資格認定証明書は紙ベースでの発行が存続しているものの、電子メールで送られてくる、知らされるというお話をしました。

 

入管から電子メールで送られてきますので、海外にいるクライアント様には、そのメールを転送するだけでよくなりました。在留資格認定証明書が電子化される前は、国際郵便EMSやDHL、FedEx などのキャリアを使って海外に送付しなければなりませんでしたので、時間も1週間程度かかりましたし、送付先の国にもよりますが、数千円の費用が掛かっていました。

 

また、紛失する心配もありましたので、在留資格認定証明書が無事に交付されてからも、クライアント様の元に届くまでは、どこか落ち着かないところがありました。しかし、電子・在留資格認定証明書ですと、メールを受け取ってからすぐに遠くのクライアント様にメールで発送できますし、紛失する心配もほぼなくなりましたので、気持ち的にも時間的にも本当に楽になったと思います。

 

ただ、当事務所では独自のサービスとして、在留資格認定証明書が電子化されて以降も、FedEx などの国際輸送サービスを使って、クライアント様に在留資格認定証明書を書面でお届けをする、ということをしております。

 

当事務所では、入管での在留資格認定証明書交付申請が許可された後に、クライアント様が次に行わなければならない手続きのご案内も行っているのですが、その資料を紙ベースで送る必要がありますので、それらを送るついでに在留資格認定証明書も印刷して送ろう、と考えたのです。

 

具体的にはクライアント様が海外の日本総領事館で査証申請を行う際の「査証申請書」であったり、また日本に入国しましたら最初に行うであろう住民票の登録「住居地届出書」、そして「マイナンバーカード申請書」です。

 

査証申請書も住居地届出書もマイナンバーカード申請書も、それまでにお預かりしている情報で、記載する事項は埋めてお渡ししております。査証申請書とマイナンバーカード申請書に貼付する顔写真も添付しております。そして在留資格認定証明書は、在外・日本総領事館用と入国審査用、そして予備の3部を印刷してお渡ししております。

 

在留資格認定証明書が電子化されましたし、査証申請書も住居地届出書もマイナンバーカード申請書もPDFファイルにできますので、電子的に送ることは可能なのです。しかし、これらをアナログなやり方、つまり従来のような国際輸送サービスで現物をお送りすると、クライアント様が喜ぶのです。よって、電子・在留資格認定証明書やその他の申請書は先行してメールでお送りするのですけれど、あとから現物をクライアント様のお手元にお送りしております。

 

長年海外で暮らしてこられた元・日本人の方などは、ご年配の方もいらっしゃって、インターネットその他のデジタル技術の扱いに慣れていない、得意でない、あるいはアナログ的なやり方の方がしっくりとくる、という方もいらっしゃるのですね。私もインターネットやメールくらいは使えますけれど、日を追うごとに進化するデジタル技術には到底ついていけませんので、私よりも年配の方々のお気持ちは何となく察するところがございます。

 

デジタル化が進むことは避けられないと思いますが、それによって取り残される人が出ないよう、クライアント様には「これでもか」というくらい丁寧に対応していきたいと考えています。永住帰国するために日本に凱旋する、ということは一生に一度のことと思いますので、それを不慣れな手続きで苦痛を与えないように、気持ちよく日本に入国していただけるように、在留資格(ビザ)専門の行政書士として頑張っていきたいと思います。

 

追伸:

先週、オーストラリアに向けて在留資格認定証明書と、その他の必要書類をFedExで発送しておりましたが昨日、無事に届いたというご連絡をクライアント様からいただきまして、とてもホッとしております。

 

 

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