トランプ米大統領のイスラム圏7カ国からの入国などを禁止した大統領令に対して、米ワシントン州の連邦地裁が一時差し止めを命じました。
これを受けて、米当局は3日夜、禁止対象だった渡航者の入国を認める措置を取ったとのことです。
トランプ大統領の入国制限政策は表現が乱暴ではありますが、特にこれまでの米国の政策から急展開したものとも思えません。
むしろこれに対する世界の反応に恐ろしさを覚えます。
カナダのボルドー首相は「迫害やテロや戦争から逃げている人たちへ、カナダ人は皆さんの信仰を問わず、皆さんを歓迎します。多様性は私たちの力です #カナダへようこそ」とツイートしたそうです。
「多様性」を尊重することは私の政治理念の一つでもありますが、これはボーダーレスを意味するものではありません。
「多様性を尊重する」ことは違いを認めること。
その上で他者を尊重することです。
ボーダーレスは同一化を招きます。
それは多様性の否定につながり兼ねないのです。
それは昨今のグローバル化であり、国柄の多様性の否定そのものなのです。
吉田松陰先生は西洋の先進の技術を学ぼうとしました。
しかし、イソップ物語は日本に入れてはいけないと言ったそうです。
他国から学ぶことは大切ですが、倫理観、道徳観、伝統、文化、などを失うことがあってはいけないとの思いだったと解釈しています。
米国は移民によって築かれた国ですから、様々な思いもあるでしょう。
しかし、日本は違います。
ボーダーレスが先進的な考え方だと思い込み、日本の良い部分を無くすことがあってはなりません。
それは日本の損失のみならず、世界の損失なのです。
多様性こそが人類進化の要なのですから。
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