「小平市民財政白書第2弾」説明会 | 世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

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代議士秘書10年、山口県防府市議6年。現在は東京都小平市議(2期目)。地方から日本を改新し、世界を救うことを目的に活動中。日々街頭に立ち、思いと政策を訴える“メガホン侍”。

小平市のお財布事情を市民が調べて分析した「小平市民財政白書第2弾」の説明会が行われたので参加しました。

市民による財政白書を提唱してこられた大和田一紘氏が「小平市民財政白書第2弾」の冒頭に言葉を寄せられています。

伊藤も7年前に大和田氏の財政分析講座を一泊二日で受講したことがあります。(思想的な違いは随分あるように感じましたが、財政分析を行う上で大いに役立った講座でした。)

 

一般の市民の方がこれだけ詳細に市財政を分析されるご努力には頭が下がる思いです。

小平市の歳出の中で「補助金」が多いことに目をつけられていました。

市の支出する補助金は地方自治法で認められているものです。

「3割自治」「4割自治」と言われるほど、自治体で自由になるお金は少ない中、補助金は自治体の裁量で支出するお金です。

そこには自治体の「性格」が表れますし、財政改革をしようとするときに自治体の裁量で改革できる支出とも言えます。

また、政治家との馴れ合い、しがらみが発生しやすい分野でもあります。

今回の分析では、斬り込み方が優しいなという印象ではありますが、補助金の適正化を市民の立場で更に突っ込んでいかれると面白いです。

 

不思議に感じたのは、財政分析ではかなり重要視されている経常収支比率がほとんど無視されている点。

経常収支比率とは「自治体のエンゲル係数」とも言われ、財政の弾力性を表す数値です。

普通なら大きく取り扱うところですが、これを避けた意図は何かあるのでしょうか。

 

もう一点。

小平市の財政で顕著なのは、その投資的経費の少なさです。

なぜか、ここに触れられていません。

今回、分析された平成25年度決算では類型が同じ(人口や産業構造が似通っている)一般市の51市の中で、小平市は市民一人当たりの金額が最下位という投資的経費の少なさなのです。

 

今回の説明では「公共施設マネジメント」についても採り上げられていましたが、その公共施設更新が苦しくなっている原因の一つに、これまでの投資的経費の少なさ、つまり、施設更新などを先延ばしにしてきたことがあります。

他市に比べても顕著な投資的経費の少なさは言及に値すると思います。

 

残念ながら今回の決算では、一般会計ではなく、特別会計担当になる予定ですが、特定の市民が行われた分析も参考にして、決算審査に臨みたいと思っています。



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