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相変わらず松浦市長辞表提出、議員定数について話題に上ることが多いです。
議員を極端に少なくすることについて「独裁体制になるのでは」との危惧を抱いておられる方も少なくないようです。
「議員数削減=歳出削減」で「良いことだ」と単純に考える方に比べれば数段賢明と感じますが、独裁を招くステップは議会が「要らない」と思われてしまう時点で始まっているのだと思っています。
第一次世界大戦後のドイツでは、正に「議会不要論」が蔓延していたと言えるでしょう。
それは、やはり議会が有権者の期待に応えていないこともあったでしょうが、議会制民主主義につきまとう数合わせや妥協や根回しや・・・そのような物に嫌気をさす国民が多かったのだと思われます。
その空気は「分かりやすい」政治を求め、ポピュリズムを招き、その果てはヒトラーという独裁者を生むことになったのです。
昨今、地方議会を取り巻く環境は、第一世界大戦後のドイツに非常に似た空気を醸しているように感じます。
じれったい議会政治に嫌気が刺し、単純な政治を求め、受け狙いの公約に飛びつく人が増えているのではないでしょうか。
そして、それを巧みに利用する首長が選挙を制し、議会を制するということが起きているようです。
議会は議会で更なる努力をしていかなくてはなりません。
しかし議会が期待に応えないからといって「議会など要らない」と単純に考えるのは、やはり間違っていると思うのです。
二元代表制というシステムはじれったい面もありますが、非常に良く出来た仕組みだと思っています。
特に「民意の暴走」を防ぐには高い効果が期待できます。
民意を乱暴に一つに集約してしまう、つまり、多数の民意を切り捨ててしまう100か0かの首長選挙と違い、複数の議員を選ぶ選挙では多様な民意を掬い上げることが可能です。
それを議会がしっかりと認識し、期待される役割を果たすことこそ信頼される議会への道だと思うのです。
世のため人のため~ “メガホン侍” 伊藤央です!
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