教育民生委員会所管事務調査・・・青少年科学館、天体望遠鏡 | 世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

代議士秘書10年、山口県防府市議6年。現在は東京都小平市議(2期目)。地方から日本を改新し、世界を救うことを目的に活動中。日々街頭に立ち、思いと政策を訴える“メガホン侍”。



教育民生委員会の所管事務調査を開催しました。

継続調査事件となっている「青少年科学館について」と、「天体望遠鏡について」。

青少年科学館(ソラール)については、多くの議員に関心を持って欲しいと考えていたものです。

館長も熱心な方で、ソラールのことだけでなく、防府市の教育全体を考えたビジョンを打ち立てて取り組んでおられます。

職員も少ない予算の中で、工夫をした展示を心がけておられ、私も年に数回、息子達を連れてソラールを利用しています。

防府市の小学校がもっと、授業と連携して活用することが望まれます。

以前、何かの番組で小学校の予算に余裕が無いことを採り上げていました。

先生が、100均などで安い材料を購入し、工夫して、太陽と月の関係を児童に教える様子が放映されていました。

防府市には、子ども達に理科に興味を持ってもらうための色々な仕掛けとノウハウを持ったソラールがあるのですから、先ずは学校との連携をもっと強めることが望まれます。

教育委員会もメニューなどを各小学校に提示しているようですが、小学校側も授業に余裕がないのでしょう。

週休2日ってのが、本当に良いものなのか疑問です。

ちなみにソラールのHPはこちら
   ↓
http://www6.ocn.ne.jp/%7Esolar/


天体望遠鏡というのは、防府市の方ならお分かりでしょうが、かつて文化福祉会館の上にあったものです。

かつては、天文協会の有志の方々などが天文教室や天文講座などを開催されていたのですが、文化福祉会館の屋上への階段が老朽化し、危険になったことで、使用が中止となっていました。

その後、雨漏りなどで天体望遠鏡自体の状態も悪化していったので、撤去し、現在では保管している状態です。

この望遠鏡は、昭和61年に防府ゴールデンライオンズクラブから創立20周年の記念事業として贈られたもので、当時、県内の公共施設としては最大級だったそうです。

この望遠鏡を活用すべきだとの声が高まり、一昨年から防府市天体望遠鏡移設検討委員会
が協議を重ね、昨年2月に「ソラール敷地内に移設すべき」との提言書が提出されました。

今日は、今後の計画について、教育委員会に説明を求めました。

移設完了、供用開始についての具体的な時期については、明言を避けていましたが、進捗状況を見ていると、おそらく再来年くらいなのかなぁ。


ソラールにしても、天体望遠鏡にしても、折角の施設を十分に活かせていないところが気になります。

市長は、教育を3つの重点項目の中の一つに位置づけているのですが、私にはそのように思えません。

確かに予算上は教育費はかなり大きな額なのですが、中身を見ると体育館を建て直しで膨らんだりしているもので、教育に対してしっかりしたビジョンが見えないのです。

今日はソラールの館長が、自分のビジョンを語っておられましたが、本来は教育委員会がこのような明確なビジョンを打ち出さなくてはなりません。

今の子どもたちに、どんな大人になって欲しいのか、どのような教育を与えるのかで、20年後、30年後の防府市の姿は大きく変わるはずです。


防府市のホームページのトップページ左側の「計画」をクリックしてみてください。

各課ごとの所管する計画を閲覧することができます。

教育委員会のところを見ると・・・教育総務課所管には「防府市公立学校施設整備計画」「防府市立学校施設耐震化推進計画」の二つだけです。

要は設備のことだけ。

これでは寂しい限りです。

市外の人が見て、「防府で子供を育てたい」と思うようなビジョンが掲載されたホームページにしなくてはなりません。

周南市の学校教育課のホームページを見ると、「周南市の教育」「これからの周南市の教育」としてビジョンが提示されています。

各小中学校が取り組む「チャレンジ目標」が掲載されていたり、各学校のホームページにリンクしていたりと、どのような教育が行われているのかが示されています。

少子高齢社会の中では、子供とその家族をどう呼び込むかも、自治体の生き残りにとって大事な要因になってくるかもしれません。

防府市のならでは教育ビジョンを策定し、内外に示すことは急務です。


http://politics.blogmura.com/chihoujichi/ ←にほんブログ村 地方自治