議会基本条例で、怠け議員を追放する | 世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

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代議士秘書10年、山口県防府市議6年。現在は東京都小平市議(2期目)。地方から日本を改新し、世界を救うことを目的に活動中。日々街頭に立ち、思いと政策を訴える“メガホン侍”。



午前中、議会基本条例づくりの作業部会。

あくまでも素案づくりの作業ですが、5名の議員で、あーでもない、こーでもないと、一字一句に気を遣います。

議論している内にあっと言う間に昼になってしまいました。

今日までで全体の4分の一くらいを作りました。

予定では、来月までに半分くらいを作って、全体会議に報告することになっています。

これまでの議会改革推進協議会で協議して見送られた項目についても、条例案の中で再度採り上げたいるものもあります。

中間報告では、またモメるかもしれません。


午後から、作業部会のメンバー全員で、山口市議会の会派「未来クラブ」の主催で行われた議員研修会に参加しました。

『議員の使命と議会改革』という演題で、拓殖大学地方政治センター長で、自治体議会政策学会長の竹下譲先生のお話を聴かせていただきました。

議員が一般質問で提言する内容を議員間の協議の上、議員個人ではなく議会全体としての要請として執行部にぶつけてはどうか・・・、予算案を起案の段階で議員も市民も知れるようにすべき・・・など、「議会の仕事の仕方を変える」ということについてお話をいただきました。

私は、防府市議会の慣例などに疑問を持って、疑問に思ったことは「おかしい」と意見して、いくつか慣例も破ってきた方ですが、今日のお話の中では、思いもつかなかった改革案の例をたくさん披露していただきました。

長年の慣例で「きまり」の様に思ってしまっているもの中に、まだまだ変えなくてはならないものが、たくさんありそうです。

私も議員になって5年が過ぎました。

油断すると固定観念に囚われてしまいがちになるかもしれません。

「何で?」とか「変だ」と疑問に思う感覚を忘れないようにしなくてはと強く感じました。


議会基本条例についても言及され、「議会基本条例は、議員として当然のことが書いてあるだけ」と言われていました。

つまり、「当然のこと」をやろうとしない議員や議会が多いから、このような条例を制定しなくてはならないということでしょう。

議会基本条例は、市民参画が進む中で、市民と議会との役割を定義したり、強大な権力を持つ市長等執行機関に対して、健全に対抗できる仕組みを作ったりする意味があると思っていました。

しかし、最近、議会基本条例を作ることは、実は議会のおかしな慣習を見直し、議会本来の機能を取り戻す作業であるように感じています。

つまり「旧態依然とした議員」「怠け議員」との戦いです。

「仕事をしない議員」を議会から追い出し、そのような議員になろうとしている人も立候補させない。

これが議会基本条例制定の意味なのかもしれません。

今、我々の手がけている条例も、「怠け議員」を追放するようなものにしなくては。


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