7月26日の毎日新聞の記事です。
『防府市の松浦正人市長は25日の定例会見で、竹島問題を理由に3月に交流事業の無期限延期を伝えてきていた姉妹都市・韓国春川市の柳鍾洙市長から「11月の両市交歓陸上競技大会に選手団と応援団を派遣することを決めた」との手紙が届いたことを明らかにした。主催の市教委と市体協などは早速、受け入れの準備を進めるという。
両市交歓陸上は75年から毎年、選手・応援団を派遣し、両市で交互に開催している。それが縁で両市は91年に姉妹都市提携し、幅広い分野で活発な交流を続けてきた。昨年8月には春川市で30回記念大会が盛大に行なわれ、防府からは選手団のほかに市民148人が応援を兼ねて訪問し、交流を深めた。
しかし、今年3月16日に島根県議会が「竹島の日」条例を可決したのに反発、春川市は18日に交流事業の無期限延期を通告。以来、防府市は5年間続けてきた夏休みの小中学生交流訪問団派遣を見合わせるなど交流は途絶えていた。
31回目の交歓陸上は11月3日に防府市陸上競技場で開催される。』
良かったですねぇ、仲良くすることは事ですから・・・とは思えないです。竹島問題を理由に一方的に交流を中断しておいて、また一方的に再開を要請するとは。そして、それに対する防府市の対応・・・。実は私も議員団の一員として、5月に春川市を訪問する予定でした。しかし、交流中断により、これも中止となりました。
実は、この記事を読んだ方が、「こんな一方的な態度に応える防府市の対応はおかしい。」と、市の国際交流室に電話をされたそうです。その時の国際交流室の対応は、「そういうことを言うあなたが間違っている」というものだったそうです。その方は大変ご立腹で、「市長の考え方は分かったが、市会議員は国際交流についてどう考えているのか知りたい」ということで、昨日、知人を通じて私のところに電話がかかってきました。
「国際交流」とは、一方的な相手の言い分を何でもハイハイと聞くことではないはず。お互いに相手を認め合い、尊重した上で、主張するべきことは主張し、理解を深めることが真の国際交流ではないでしょうか。真の意味での「国際交流」とはどのようにあるべきなのか?この機会に交流事業のあり方を今一度考え直すべきなのではないでしょうか。