今年の連休 | 夏炉冬扇の長袖者の尉のブログ 

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 昨日で連休も終わりましたが、4月30日、5月1日、2日を休めば10連休になるなんてことが言われて、飛行場で子どもが、10連休でハワイへ行ってきました、なんて話をしているのがテレビに映されると、なんだこいつはと思えて来ます。ハワイでなにやったと聞かれて、外は暑いからホテルでゲームをやっていたなどと答えているのを見ると、ゲームなんか家でやっていても同じだろうと怒鳴りつけてやりたくなります。

 

 私たちの子どものころであれば、今年のカレンダーは最悪のものでした。5月5日が日曜日と重なり、振替休日の制度などないので、休日がひとつ消えてしまいます。残るのは連休と言いながら、29日の月曜日と、3日の金曜日だけです。4日の土曜日は学校へ行かねばなりません、遊びに行くために学校を休むなんて絶対に許されないと思い込んでいますから、4日の出席率は100%です、4月30日、5月1日、2日を休んで10連休にするようなことは夢物語でした。

 

 行楽はそうなると特定の日に集中するので、数少ない遊園地や動物園や百貨店の屋上は、行きたい子どもの数も多いのでどこも満員です、行けるのはそんな近場だけで、子どもがハワイへ長期に行けるなどということは、金持ちの子でも、学校が休めないので不可能でした。ましてや私たちのような貧乏人の子は、休み中に1回近場の安いところへ行って、満員で遊ぶことも出来ず疲れ果てて帰ってくるだけでした。

 

 それでいて、学校では、休みが増えるから生活習慣を崩すことのないように、早寝早起き早メシ早クソ早仕度を守って、決まった時間には家庭学習をしてとうるさく言われます、今年のカレンダーだったら2日増えるだけなのに、あーだこーだと口うるさくお説教を言わなければ気が済まないのが、昔の教員でした。

 

 大人の有給休暇は権利だから良いが、子どもが行楽のために学校を休むことは絶対に許されない、病気でも歩けたら学校に行くべきだとされていた日本人の常識が、10連休に出来てしまう子どもが現れるまでに変わってきている、本当に今の子どもは恵まれ過ぎていると思いますが、こんなことがいつまでも続くはずかありません、10連休で浮かれている子どもが大人になるころには、破滅的円安と、財政破綻と、壊滅的インフレーションが起きるに違いありません。