衆議院補欠選挙 参政党 | 夏炉冬扇の長袖者の尉のブログ 

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 9人が立候補した衆議院の東京15区の補欠選挙は下のような結果になりました。

 

▽酒井菜摘、立民、新。当選。4万9476票。
▽須藤元気、無所属、新。2万9669票。
▽金澤結衣、維新、新。2万8461票。
▽飯山陽、諸派、新。2万4264票。
▽乙武洋匡、無所属、新。1万9655票。
▽吉川里奈、参政、新。8639票。
▽秋元司、無所属、元。8061票。
▽福永活也、諸派、新。1410票。
▽根本良輔、諸派、新。1110票。

 

 ネットで大騒ぎしていた日本保守党の飯山氏は、2位で猛追激というネット民の前宣伝の割には伸びなかった感じで、立憲民主党で1回当選したことのある無所属の須藤元気氏が予想外の善戦で、強いと言われていた維新の金澤氏の上へ行きました。 


 飯山氏はまだしも話題になったのですが、参政党の吉川里奈氏は終始無視され続けて候補者としても目立ちませんでした、参政党と日本保守党は、ネトウヨを巡ってライバル関係にあると思われていましたが、日本保守党の3分の1の得票とは今の参政党の不人気ぶりを現わしているといえます。

 

 吉川里奈氏は、看護師で子ども3人を育てている36歳となっています、「私は小学生3人の子供を持つ母親の1人、一般の国民の1人として同じ子育て世代のお父さん、お母さんに政治を自分ごととして考えることの必要性をお伝えしたい。」なんてことを言っています。

 

 参政党の参議院選のときの候補者は、著名な右翼活動家の親族で企業経営者、過激発言でテレビを降ろされた元大学教授、歯科医だがクリニックも経営しているやり手、といった顔ぶれで、社会での勝ち組であり、自分たちが福祉に頼る貧乏人を見下して差別するのは当然と言った立場にいる人たちでした。

 

 そういう人たちを神谷宗幣を追い出したあとに来たのが、ネットでも現実社会でも無名の子持ちの看護師だったわけです。飯山陽は、イスラエル擁護の変顔極右としてネットでは著名人でしたから、ネット民に対するアピール力にも大差があります。

 

 2年前の参議院選挙の時とは、候補者のキャラクターが大きく変わっています。勝ち組の政党、呑気にオーガニックの絵空事を言っていられる人たちの政党だったのが、一般の国民の1人になってしまいました。これでは国民の1人ではなく、日本のオーナーだと思っているネトウヨにウケるはずがありません。

 

 神谷宗幣の独裁体制になって、参政党は自分たちのキャラクターがなんであったかを見失っています。今後は国政での当選者は出せず、神谷宗幣の任期が終わったら消滅する政党です。