不買運動  | 夏炉冬扇の長袖者の尉のブログ 

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 アンミカさんをコマーシャルに起用したとして、日清食品に対する不買運動が起きています。アンミカさんは、本名を安美佳と言い在日韓国人の方です。不買運動をやっている人たちは、密入国者であるとか、日本は世界の恥と過去に発言したかと言って、コマーシャルに使った日清食品を非難しています。

 

 密入国かどうかですが、本人が3歳のときの来日ですから、もしそうだったとしても本人には責任はなく、日本で仕事ができるということは特別永住権を保有しているからで、だったら法律的にはなんの問題もありません。日本は世界の恥にしても、言論の自由であり日本国の法律に抵触するものではなく、過去の言論によって仕事を奪おうとする対応の方が間違っています。不買運動をやっている人たちは、芸能人は日本アゲの発言しかしてはいけないといった、言論統制をやろうとしているように感じられます。

 

 以前には、サントリーに対して、在日韓国人を母親に持つ水原希子さんをコマーシャルに使ったとして不買運動が行なわれ、コマーシャルの地図に東海と表記してあったとして不買運動が行なわれました。サントリーに対しては、コマーシャルに出ている人は全員が在日韓国人だといった、事実に反する中傷も行なわれています。

 

 ロート製薬に対しては、韓国人女優のキム・テヒさんをコマーシャルに起用したとして激しい攻撃が行われ、不買運動だけでなく、在特会のメンバーが会社に押しかけて竹島に関する認識の回答を強要する事件が発生しています。

 

 花王に対しては、反社会的な番組を製作しているテレビ局に多額の広告料を支払っている、花王の製品を買えば反社会的な番組作りに協力することになるといった、漠然とした理由が語られていて、テレビ広告費が多い会社は他にもあるだろうと言いたくなるような、根拠薄弱なものでした。反社会的番組の例として、キム・テヒさん主演のテレビドラマが挙げられていて、この場合の反社会的とは、嫌韓に与しないということでした。

 

 日清食品、サントリー、ロート製薬、花王、いずれもテレビと韓国人がその理由になっています。私が知っている過去の不買運動は、安全性が保障されない商品を売っていたり、輸出価格よりも国内販売価格を高く設定していたり、製造現場で公害を出していたりした企業に対して行なわれていましたから、成功するかどうかは別として社会的な意義はありました。

 

 それが今は、俺様の嫌いな韓国人をコマーシャルで使っている、韓流ドラマ推しのテレビに広告が多いといった、嫌韓ばかりが不買運動の理由になって来ていて、社会性を欠いた、個人の嗜好を企業に押し付けるものになって来ています。不買運動にも日本社会の劣化がはっきりと現れています。