田舎の地価 | 夏炉冬扇の長袖者の尉のブログ 

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 山口県熊毛郡田布施といえば、田布施陰謀論で多くの人たちに知られた土地ですが、かなり有名なネトウヨがこんなものを貼っていました。西村康稔前経産相の妻が田布施に多くの土地を持っているから、西村氏も田布施人脈なのだと叩いているのですが、私は田布施の土地の価格に注目しました。

 

 政治家の資産公表の価格は固定資産税の課税標準額になります。固定資産税の課税標準額は都会だと時価の半分以下になるのがふつうですが、地方の場合は違ってきます。地方の土地は売りに出しても買い手がつかないので、時価は実質的には存在しない状態になっています。

 

 価格が安すぎるので、政治家が権力を使って固定資産税の課税標準額を不当に安くさせていると言う人もいますが、固定資産税を誤魔化すような悪いことをしている自民党の議員は1人もいません。みんな正直な人ばかりです。

 

 0万円は固定資産税の対象にならない土地で、1万円であれば条件によって違いますが多くても数十円です。安いから良いと思いがちですが、売ろうとしても買い手がつかないので資産価値としては0円というか、保有していれば草刈りとか、柵などを作って他人が入らないようにするとか、捨てられたゴミを片付けるとかいった経費がかかります、土地から揚がる収益は皆無なので持ち出しになってしまい、資産価値としてはマイナスの存在になるのです。持っているだけで損失が出るものなのです。

 

 40年前は土一升に金一升と言い、土地は必ず値上がりするとしていましたが、現在の地方の土地はマイナス資産なのです。1坪1円でも買い手がつかないわけで、日本の地方経済が如何に疲弊しているのかがよく分かります。

 

 東日本大震災のときに、朝鮮人が更地を占拠しているとか、中国人が土地を囲い込んでいるといった話が流布しましたが、マイナス資産をわざわざ占拠したり囲い込んだりする人がいるはずがなく、この話を信じた人たちは経済を知らない人であるといえます。

 

 田布施の場合には田布施陰謀論という凄い村おこしの資源があるのですから、青森県の戸来村がキリストの墓などというあり得ないものを名所にして商売をやっているように、明治天皇(大室寅之祐)生誕地、明治天皇(大室寅之祐)産湯の井、明治天皇(大室寅之祐)胞衣塚、明治天皇(大室寅之祐)御学問所、明治天皇(大室寅之祐)褌掛けの松、といった観光名所を作れば、地価0円から脱出できる可能性があるのに、山口県民は知恵がないのかね。