冬休みはあっというまに終わる。
とうとう痩せられなかった。
というより、
もっと太ってしまった。
行きたくなかったが、学校は行かなければ行けない場所だ。
行きたくなくても行くのが当たり前で、休むなんて考えられない。
制服を着るのも、ジャージを着るのも辛い。
きつい。
実際にはそんなにきつくなくても、とてもきつい感じがする。

その時は友達も多く毎日楽しいはずだった。
なのに、なのに、
心の底から笑うことができない。
太った自分はもう自分じゃない。
もう生きている自分じゃない。
また別の世界だ。



痩せていれば、痩せていれば、
そしたらきっと楽しいのに…。



それしか考えられない。
学校が、辛かった。
今までの学校の辛さとは違うものだった。
自分だけ、ぽつんと違う世界にいるような感じがした。
人の視線も気になる。
太ったと、絶対に思われている。
辛い。
笑えない。
自信をもって人と話せない。
目を合わせられない。
立っていられない。
存在していられない。


息苦しい。


夜、わたしは家にあった風邪薬パブロンを瓶に入っている全てを飲んだ。

どうしてか。
自分の身体を、壊したいと思った。
自分を、壊したい。
もう嫌だ。
とりあえず学校に、行きたくない。
辛い。自分を壊してもう食べられなくしたい。
ずっと眠っていたい。
誰かに、助けてほしい。
そんな思いだった。


幸い瓶に残っていたパブロンは30錠も無かったため、身体に大した影響は無かった。
しかし母はわたしが薬を大量に飲んだことに気付くと、どうしてこんなことをするのか意味がわからないと言った。

わたしは毎晩部屋で泣いていた。
母が何がそんなに辛いのか聞いてきた。
わたしはあらかじめ書いてあった、今の自分の気持ちと辛いこと、
何でこんなに食べてしまうのか分からなくて、どうしても止められなくて、誰にも言えなくて辛いことを書いた紙をわたした。
やっと、伝えられた。


母はそれを読んで
病気だな。
と言った。